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カテゴリ:レッスン風景
去年の秋から、ピアノのレッスンに来ている4才のMちゃん。 現在、最年少の生徒さんです。 私のクラスでは、ほとんどの子の導入に バスティンの「ピアノパーティー」シリーズを使います。 最初のレッスンでいろいろやってみて、 このMちゃんも、「パーティー」が向いていそうだったので これを使うことになりました。 『ピアノパーティー』は、A・B・C・Dの4課程からなり Aの本では、まず初めに 黒鍵のみを使って演奏します。 黒鍵3つの場所を 握りこぶしで弾いたり 黒鍵2つの場所を 二本指で弾いたりして 【黒鍵には 2つと3つの場所がある事】を理解してから 白鍵の場所を覚えていくシステムなのですが 手の小さいMちゃんにとって 握りこぶしでは、3つの黒鍵を押さえきることはできないし 黒鍵に 1本ずつ指を置く、という動作は かなり指を広げないと無理があるのですね。 同じ場所で、ゆっくりと弾くぶんには問題ないのですが どんどん 高さを変えて移動して弾く曲になると 瞬時に指を広げることができなくて 指が黒鍵から 滑り落ちてしまう。 本人には、どう弾けばいいかわかっているのに上手くいかない。 適用の対象年齢3才から、とある本なのですが アメリカのお子さんは、手も丈夫で大きいのかしら。 手が小さくて、指もひょろひょろの4才児にはつらいよね。 もう少ししたら、白鍵の曲が出てきます。 ラ、シ、ド、までは、白鍵の場所も教えてある。 白鍵2つを把握する、ということは ドレミの場所を見つけるためです。 それならば。 ドレミの場所を先に教えてしまい、 白鍵の「ド・レ」で、同じ曲を弾いてもらいました。 聴こえてくる曲は同じ。 白鍵だとすき間がなく隣同士なので 指も落ちない。 ついでに「ドレミ」の場所も 先取りで覚えられる。 …一石三鳥。 テキストにはガイドブックが付いていますが 必ずしもガイド通りにすることはないなあ。 最近、よく感じることです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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