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カテゴリ:レッスン風景
レッスンで、生徒さんにアドバイスする時 意識していることの一つに 「なるべく否定形の言葉を使わない」 という事があります。 全く使わない事は難しいので、なるべく、です。 ある音が小さくて聞こえない時は 「鳴ってないよ」ではなく 「聴いている人に音が届くように意識して鳴らして」 音が強すぎて乱暴に聞こえる時は 「もう少し穏やかな響きで」 「とがった音ではなく、丸みを持たせた音で」 といった感じ。 思い起こせば 私がこれまで師事してきた先生のお1人が 「それでは弱いもっと出して」という言い方で 指示を出される方でして それで「強く」練習していったら、翌週のレッスンでは 「今度は強すぎる弱くして」 まだ耳が育っていない時期でしたから 「ちょうどいい強さ・バランス」が わからないままに 練習していくと、こうなるのですね。 こういう自分の苦い経験から 生徒さんには、 『ちょうどよいところを判断できる耳』 を 持ってもらえるように 「自分で判断しやすいポイント」を伝えようと 心がけるようになりました。 従いまして、私の伝え方は 『静けさの中で、 強くはないけれど まっすぐ届いてくるような音』 とか 『鉄琴を叩くスタッカートというより フルートを吹くスタッカートで。 それも、1音1音吹きなおすのではなく一呼吸で』 という感じになっていきます。 今、文字にして読んでみると わかるような わからないような。 こんなのでも一応、生徒さんには 伝わっているようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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