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カテゴリ:レッスン風景
ピアノを教える仕事をしていますと 生徒さんに限らず、他人の手指に目がいきます。 (顔はうろ覚えでも、手は覚えていたりするので 顔を隠した写真も、手で見分けたことがあります) 親指が太くて短い手 細くて華奢な手 生徒さん1人1人、違う手を持っているわけで となると 演奏する時の指の選び方・使い方 指のどのポイントで打鍵するか 打鍵する鍵盤の位置 これもまた変わってきます。 鍵盤は【てこの原理】でハンマーを動かしますから なるべく手前で打鍵する方が、タッチは軽くなりますが だからといって 打鍵ポイントを全部鍵盤の端っこにすると 指はそれぞれの長さが違いますから すべての指がきれいに鍵盤に乗らなくなりますし 黒鍵も使う曲になると、そこばかりでは弾いていられません。 でも、鍵盤の手前で弾こうとする子は多いです。 したがって、黒鍵の入った音階の動きともなると 白鍵の部分、黒鍵の部分と交互に弾くたび 手がじたばたとひねられ、前後に動き 弾きにくそうなこと、この上なし… もうちょっと、省エネな動きで弾きましょうよー 白鍵の奥の部分(黒鍵と黒鍵の間)って どうも「使ってはいけない部分」と思い込んでいるようで ここも使えるよー よほど太い指で『キュッ』とはまってしまう人でなければ ここを使って弾く方が、スムーズに弾けるよー と、アドバイスすると初めて 「あっ、そうか!」。 ちなみに、打鍵するポイントつながりで 親指から小指までほぼ全部同じ長さで 指と指との間がよく広がるグローブのような手だと とても弾きやすいのにな、そういう手になりたかったなー と、生徒さんに話したら 「変な人」という目で見られてしまいました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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