先日、生徒さんの1人から
「家のピアノを調律したいんやけど、
どこに頼んだらいいん?」
と聞かれました。
音楽教室は、楽器店が経営していますから
『販売した楽器のメンテナンスもお仕事』。
というわけで
楽器店所属の調律師さんがいらっしゃいます。
しかし、ピアノという楽器は生き物のようなものでして
誰が育てる(調律する)か で、仕上がりがまるで違います。
ですから、調律師さん達を団体で抱えているような所に
うっかり『誰でもいいから早くしてほしい』などと頼むと
【経験が浅く仕事が少ない新人さん】
が回されてくる可能性が かなり高く
はんなりした美女が
けばけばしいパンク娘に変身
というくらい変わり果てることもございます。
教室のピアノは、休日一斉に調律してもらうのですが
いつぞや、前回と違う調律師さんが来た直後
最初のレッスンの日、全ての部屋の全ての先生が
『ピアノがおかしい!』と教室事務所に訴えて
事務所の人が仰天したことがありました。
そんなわけで、私が生徒さんにしたアドバイス。
教室に頼めば 調律師さんを手配してくれるけれど
その際
『できれば(ここを何気なく強調)ベテランの人を』
と一言付け加える事。
もっとも、新人さんでも良い腕の人はいるはずなので
一概にベテランさんじゃないとダメとは言えません。
調律前と後で、どう変ったか気付けるくらい
ピアノの音色やタッチを意識しておくと
自分にとっての「いい調律師さん」がわかります。