ピアノのレッスンで 生徒さん達が弾く曲は
有名な曲ばかりではありません。
教える側の私達にとっては聞き慣れたおなじみの曲でも
たいていの生徒さんにとっては未知の曲。
したがいまして
「次は この曲を弾いてきてねー♪」と宿題にした曲を
初めてのレッスンで聞かせてもらったら
『ちょっと違う』ところが ちょこちょこあります。
読譜の時点での 音の勘違い・リズムの勘違い
これ、すぐその場で直る場合と
延々 何週間も直らない場合があります。
レッスンで指摘し、本人も「そうだった」と気付くのに
翌週のレッスンでは また違う弾き方に戻ってしまう…
思うに、
最初に「こう」と覚えてしまった印象が強すぎて
お家に帰ると どう違うか、何を直すのか忘れているのでしょうが
『正しい方』のイメージが強く感じられないと
いつまで経っても、このままになってしまいます。
今、この勘違いの迷宮に入りこんでしまっているUちゃん。
四分音符・八分音符・八分音符 の繰り返しである
『タン タタ ・タンタタ』のリズムが
何故か ある一か所だけ、ゴジラのテーマのごとく
『タタ タン ・タタタン』となってしまいます。
同じ音・同じリズムのフレーズは、
ここ以外にも何度も出てきて、そちらは一切間違わないのに
何故か、そこだけゴジラのテーマ。
これはもう、正解のリズムの弾き方に
『ゴジラ』より強烈な印象を持ってもらうしかありません。
というわけで、Uちゃんと話し合い。
「タンタタ、というリズムに合う言葉を当てはめて覚えたらどうかしら」
「えー? 思いつかないー」
「タタタンだと『マンゴー』なんかが当てはまるけど
タンタタだと『チャーハン』とかに変わるよね?」
「あ、そうか。」
ラーメン・そーめん・とうさん・かあさん でもいけるね、
それなら「じーさん・ばーさん」でも大丈夫
と インパクトを与えることには成功いたしましたが
曲のタイトルが 『小さな悲しみ』なのに
こんなインパクトを与えてしまっていいのだろうか
と それだけが 気がかりです。
イメージが…