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カテゴリ:レッスン風景
秋のグレードテストに向けて
課題曲を練習中のUちゃん。 いい感性を持っていて こういうイメージ、と言うと とても素直に反応して 音に反映してくれるのですが 惜しむらくは、『言われないとやらない』です。 f(フォルテ)と書いてあるから強く、 みたいな演奏にはしてほしくないので このフレーズと、次のフレーズでは、どう変化をつけたいと思う? 訴えるように 後をぐっと出していきたい? それとも、落ち着くようにおさめていく? と、声をかけては 一つ一つ、考えていってもらっております。 そんなUちゃん 曲の中で、盛り上がりの頂点があり そこへ向かってcrescendo(クレッシェンド) そして クライマックスのf(フォルテ)! という部分があるのですが どうも、【クレッシェンド→フォルテ】の流れがつながりません。 クレッシェンドはクレッシェンド、 フォルテはフォルテ、と音楽が分かれてしまう。 このフォルテに向かってクレシェンド、という言い方では伝わらない様子。 どうしたものかなー。 私「Uちゃん、何か緊張感というか、決意を込めて何かに立ち向かう事ってある?」 U「…ある」 私「それは何?」 U「ごみを捨てに行く時ー」 ??? くわしく話を聞いたところ どうも、ゴミ収集場所が かなり臭うらしく Uちゃんとしては近づきたくない、 でもゴミを捨てるためには そのエリアに入らなければならない。 で 息を止めるようにして そこへ近づき えいやっとゴミを捨ててくるらしい。 えーとね…それじゃあ Uちゃんはこれからゴミを捨てに行きます。 本当は近づきたくない、でもそこへ行かないとゴミが捨てられない その場所に向かって うううーと思いつつ決意を込めて進んでいって とうとうそこにゴミを置いた!という瞬間がフォルテね。 今のUちゃんの演奏だと、こう(弾いてみせて) 最後に「やっぱり止め!」と引き返してしまった感じだよね。 U「・・・・・」 実生活の例えは 大変わかりやすかったらしく フォルテへの流れが とっても自然になりました。 それにしても Uちゃんとのレッスンは どうも 曲のイメージと離れた例えが多くなります…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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