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カテゴリ:先生の日常
歴史的消去法にて 可能性をしぼったら
後は 書簡の記録の内容から想像を広げていくしかありません。 「小犬」これが 大型犬の幼犬だったのか 小型犬で、幼犬あるいは成犬だったのか、ですが これは間違いなく小型犬と思われます。 というのは 1846年10月、ショパンが家族にあてた手紙の中に 「小犬のマルキ(姉上は覚えているでしょう)が僕と一緒にいて 僕のソファの上に寝そべっています」 と書かれているからです。 ショパンの姉ルドヴィカがフランスへ来たのはこの2年前 7月にパリのサンドのアパルトマンに滞在し その後、ショパンとサンドがいるノアンを訪問していますが この時ショパンは パリから(マルキ)と名付けた小犬を 使用人に連れてこさせていたという話があります。 ということは 「マルキ」は少なくとも2歳以上。 大型犬ならとっくに成長しきっているはずですが なお「小犬のマルキ」なわけですから 小型犬と考えて間違いないはずです。 まあ ショパンの身長は170センチだったそうなので 彼にとって どこまでが「小型」なのか、という疑問は残りますが。 次の条件は パリのアパルトマン室内で飼える犬 曲の雰囲気からして 元気に走り回る小犬の姿が浮かびますが 室内飼いするにあたって 家具をボロボロにしてしまうような暴れん坊はだめでしょう。 ジョルジュ・サンドのアパルトマンについて 記録や絵が残っていますが 低いソファや ピアノがある様子からして こういうモノをかじったり ひっかいたりしそうな犬は 対象外という事になります。 きちんと躾をすれば、「元気」で「いい子」になる犬はいますが 作家として働いていたサンドが 犬をきちんと躾ける暇があったとは思えません。 サンドさん、2人の子供に関しては結構放任だったそうですし ショパンとの交際中は おそらく 「ショパンの世話」でいっぱいいっぱいかと。 また パリもノアンも それなり寒くなるので 寒さに弱い犬も難しい。 4匹くらい飼っていたという事から 1匹でないと飼うのが難しい犬も×です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年01月24日 21時12分27秒
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