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カテゴリ:教本・曲集
ピアノソロの曲集に『海の日記帳』という本があります。
三善晃氏によるこの曲集は その名の通り、 うつぽ あこや貝 笛吹きやっこ ヤドカリ などなど 海の生き物の名前がいっぱいです。 面白い響き、リズムの作品で 綺麗な曲も多く 大好きな本なのですが この中に 「海ほおずきの歌」というタイトルの曲がありまして 生徒さんと 『海ほおずきって何だろう?』 ほおずき、という名前が付いているくらいだから 見た目はほおずきに似て袋状の物 小さいホヤみたいな生き物かしらね、 と 話しておりましたが 生徒さんがこれを弾く以上、適当なイメージではなく 正体を知っておかねばと 調べました。 すると、海ほおずきとは「巻貝の卵嚢」つまり 「貝の卵」を包む袋部分(卵ではない)だと判明。 植物のほおずきと同じく中身(この場合卵)を抜き取り 口に入れて鳴らして遊ぶので、この名が付いたらしいです。 昔は お祭りの屋台などで玩具として売っていたそうですが (卵を抜いて乾物にした状態で、遊ぶ前に水で戻すらしい) 卵を抜いてしまったら卵は死んでしまうでしょうから 三善さんの作られた曲のイメージは 水の中でゆらゆら揺れる「生きた海ほおずき」 であると思われます。 後日、図書館にて 海うさぎ貝という貝の卵嚢の写真を見つけました。 サンゴに産み付けられた、卵の袋。 「海ほおずき」として知られる ニシ貝とは違いますが 一個ずつの形のイメージとしては参考になるかも。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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