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カテゴリ:レッスン風景
今年も秋のコンクールの時期が近づいてまいりました。
教室からは 「たくさんの生徒さんを参加させてくださいね」 と 言われますが 出てみたい、という希望がなければ あまり強引に勧めない主義ですので 参加できそうな対象の生徒さんが20人くらいいたとしても 毎年、入れ替わり立ち替わり だいたい4・5人くらい参加という感じです。 今年 2度目の参加となるIちゃんは 違うタイプの作品 2曲を組み合わせて弾くことにしました。 そのうち一つが フランスの小曲で 「夕暮れ」というタイトル通り しみじみ、ゆったり 味わい深い曲。 速く指を動かすというテクニックは要らないかわり ハーモニーのバランスや、表現力が大変必要な作品です。 が Iちゃんの最初の演奏は 夕暮れというより 真昼の太陽のようでして 小学校低学年の子に、こういう表現は難しかったかなあ・・・ と 頭をかかえました。 何とか、夕暮れの薄暗い光の感じ 寂し気な感じをイメージしてもらおうと いろいろ言葉をかけまして 「例えばね、好きだなあと思っている人にプロポーズしようと思っていて でも その日とうとう伝えられなくて 肩を落として とぼとぼ帰る時の気持ちとか。 うーん、これは、まだ わからないかな。小学3年生だものね・・・」 Iちゃん『わかる。』 わかるの!? で、演奏してもらったら みごとに けだるく、物想いにふけるような響きになりまして 仰天しました。 御歳10歳くらいで恋愛とかがわかりますか・・・ ( むしろ「月の光」というイメージしやすそうな曲の方が 『満月ってあまり見た事ないし』とわかってもらえなかったりする) 昔の子供と今の子供って違うなあ と しみじみ思ったのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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