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カテゴリ:先生の日常
世間一般で言う連休は、もうすぐ終わり
私の方では すでに通常業務が始まっております。 お休みに入る前 取り組み始めた曲のうち 1曲が、 『ヒンデミット』というドイツの現代作曲家 (と言っても私が生まれる前にお亡くなりです) の作品(ピアノソナタ)だったのですが 名前は聞き覚えがあったものの ピアノの作品って、聴いた事がないなあ 楽譜も見た事がないわー まあ、弾いてみましょう。と 楽譜を探し始めたら、 これが日本で出版されていないのです。 コンクール課題曲の一つに選ばれていたため 課題曲となった曲単品なら 普通に購入できるのですが ソナタ全楽章を弾いてみたければ 輸入楽譜を扱っているお店でお取り寄せしなければならないと。 で、お取り寄せして 連休中ずっと取り組んで ざっと弾けるようにはなりました。 最初の印象は 「正体不明な曲」で 「楽譜通りに弾いているはずなんだけれど これでいいのだろうか」 あまりに情報が少ないお方だったもので 手に入る情報を かき集めておりましたら 自作自演のCD(ご本人指揮のオーケストラ演奏)を見つけ 流れや響きの方向のヒントが得られたりして なかなか 楽しい経験をしたと思っております。 ちなみに ピアニストのグレン・グールドさんの「発言集」みたいな本に 「グールドさんから見たヒンデミット(の曲)」の印象が載っていまして 作品については結構 ほめていらしたのですが その一方で 「変わった人・矛盾に満ちた人」みたいな書かれ方をされていました。 あなた(グレン・グールド)に「変」と言われるヒンデミットさんて・・・ ちなみに この曲を弾くにあたって 最初 お師匠さまに 「まだ、よくわからず何コレ?という感じで弾いています」 と もらしたところ 『そうよ、この人のはそういう曲なの』と 言い切られました。 わからーん と 思いながら弾く曲らしい。 と 弾いているうち ヒンデミットさんなりの方向性が見えてきて 「ああ綺麗な曲」と思えるようになったのは 理解できるようになったのか 耳が慣れて感覚が麻痺しちゃったのか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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