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こんばんわ(^^)
本日は私の日記をリンクして下さっているナイスミドルさんのご質問にお答えしようと思います。前回、前々回の日記で鶏さんは非常に敏感で世話する人間が変わったり服装の色が変わったりしたらそれだけで卵を産まなくなるよって話をしました。そこで素朴な質問をいただきました。その質問とは 「人間に関して非常に敏感であるならば無人のシステムにするとどうなるか?」 です。 確かにそうですよね。人に敏感であるならば機械化してなるべく人の出入りがないようにすれば問題解決!って思うのはものすごく自然です。これは確かにその通りで大手を中心にたいていの養鶏場で機械化をしています。 しか~し、我が家では最低限の機械化しかしていません。 なぜなら、「コストがかかるから!」なんてことはいいませんよ! 我が家としてはメリットどデメリットを考えるとデメリットの方が多いと感じるからです。 確かに理想的に進めばメリットは大きいと思いますが現実はそうは甘くないんですね。 まず一番問題なのが卵が割れます! 機械化ということは鶏さんが産んだ卵はベルトコンベアーに乗って卵が運ばれてくるということですよね。このベルトコンベアーに入るときと運ばれている最中、コンベアーから出てくる最後のときに卵にキズがつく可能性が大です。 次に問題なのは機械が壊れます! 鶏さんは羽を持っています。ということはホコリが舞います。機械はホコリが大嫌いですよね。だから、壊れやすいんですよ。機械が壊れたらすべての作業はストップですから大変なことになります。 さらに問題なのは餌が均等に配れません。 機械化ということは餌も自動的に配られる仕組みがほとんどです。だいたいのところでは簡単にいうとですね、鶏小屋の中に餌を運ぶ長い管があってその中にスクリューが回っていてスクリューの回転で鶏小屋の端から端まで餌を運んでいって途中で落ちるといった仕組みになっています。 これが曲者なんですわ。最近は機械の性能が上がっているので多少は改善されているでしょうが餌にむらが出るんです。落ちる量もさることながら鶏小屋の端にいくと重いものは先に落ちていって軽いものは最後まで残るという感じになります。つまり、せっかく栄養バランスを考えて餌を配合しても最後に配る段階でバラツキが出てくるですよ。端っこの方の鶏はあまりまともな餌があたらないなんてことになるんです。 最後にこれが我が家では一番気にしていることなんですが 鶏さんに対する関心が薄れるので管理が行き届かない! これが一番大事なんですよ。機械化が進むとあまり鶏小屋の中には入らなくてすみます。だから、必要最低限しか入りません。っていうか入らなくてもよいように機械化しているわけですから入るわけがないんですよ。 そうすると細かい管理が出来なくなります。具体的にいうと鶏さんの入っているカゴに卵がひっかかっていても気がつかなくてしばらく卵が滞留しているなんてことがあります。 それでも流れ出たときが採卵日ですのでね、鮮度は最高という表示が付くんですよ! それに、人があまり入らないということは鶏さんが何らかの原因で死んでも気が付かないときが多いんです。ひどいときには白骨化したくらいに発見なんてことも珍しくありません。 これってキツイでしょう? でもよくある話だそうです。 それに機械化して鶏小屋の中にあまり入らなくなると直接鶏を観察する機会がなくなります。鶏さんの健康は鶏小屋の中の匂い、明るさ、餌の残り具合、呼吸の仕方、とさかの色、そして鳴き声の調子などなど色々な面から総合的に判断します。 ようは真近でみないと把握できないことの方が多いのですね。 だから、我が家の機械化は最低限の範囲でしか行っていません。人間の手に勝る管理は無いんですよ。ペットを飼われている方ならすぐにわかると思います。いくら卵を産むだけの動物でも気持ちを持って接するのと機械しか接しないのとでは差が生じます。 ペットが飼い主になつくように鶏さんも世話をする人にはなつきます。ただ鶏なだけに鳥頭ですからね、記憶力が無いんですよね~、あまり多くの人を覚えるには苦手みたいです(笑) ということです。機械化による無人化をいくらはかっても最後の調整にはやはり人手に頼る部分が多いんですよね。 よって、機械にすべて頼るよりもどうせ人手がかかるならより鶏さんの性質を踏まえながら効果的にかけた方がトータルとしていいというのが我が家の結論です。 おしまい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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