ここは お江戸・・ ではなく、滋賀県近江八幡市 近江の国と言うと、織田信長が前代未聞のお城 安土城を建てた地でもあります 安土城址 安土城天守 信長の館 安土城郭資料館 そして・・前回のブログでいきなり出没した このお侍さんは・・ 安土桃山時代からタイムスリップしてやって来た ?
うわっ、ついに 刀を抜いた !
飛ぶように逃げる私! お侍さんは、宮本武蔵のように眉の間にしわを寄せじっと見つめる
追うのをやめて橋の上で佇んでいるのか! ところが
すり足で追っ掛けてきた !! しかし!
お侍さんは、遠くを見つめるようにして語りだしたのであった
「右側の屋根の上には彦星 左手の屋根の上には 織姫 そして、中央に鬼がいるんだよ」
右側の彦星さまアップ 織姫様の方に手を差し伸べてるのかな?
違う位置から眺めると、手を振っているようにも見えますねー
織姫様アップ お侍さん「この屋根はね、彦星と織姫が七夕に出会う恋を表現している」
お侍さん「 下を見てごらん 」
お侍さん「 鯉が二匹いるでしょう」
※ 画像編集 鯉がわかるでしょうか 鯉は中央 すべて八幡瓦で模様が描かれています 鯉を上から写した写真瓦の心象風景1
お侍さん「彦星と織姫の間にいた鬼の役目は ・・・
コイとコイで熱くなりすぎないように見張っている コイ=恋 コイ=鯉
お侍さん「中央の低い屋根の上にはおじいさん」 「おじいさん(花坂爺さん)だけではかわいそうなので、屋根の反対側に・・」
「おばあさん」
おばあさんアップ
「おじいさんの左側の屋根の上には 鯉」 「鯉も、屋根の反対側にしっぽがあるんだよ」 とお侍さんは話を続ける
屋根伝いに鯉のしっぽ
「お酒を飲む鬼(瓦) その視線の先には 枝垂れ桜 。」
枝垂れ桜 3月30日撮影 「花を見ながら酒盛り、上手く出来ているでしょう」
お侍さん「ついてまいれ」
※実際には「こちらにきてごらん」と言うように言われたような^^
ガラリと戸を開けると
ひこにゃん、うさぎさん、フクロウ 灯篭などなど ここは、八幡瓦の手作り工房 お侍さんの正体はかわらミュージアムの館長さんなのでした! かわらミュージアムは、「あさが来た」「るろうに剣心」「駆込み女と駆出し男」などのロケ地でもある八幡堀の奥にあります かわらミュージアムは全国的にもめずらしいのだそうですよ。
館長さんが作られた 八幡瓦の瓦人形 現在乾かしているところ カメラが逆光になるとわかると、瓦人形を一体一体棚から下ろして近くで見せてくださいました
とっても優しいかわらミュージアムの館長さんなのでした。 18歳の頃から瓦の修業をされ、40年瓦を造られているそうです。 ※間に10年お休み期間在り
この表情! いいですねー 口から出てるのキバですか? とお伺いすると 「そうだよ。だって鬼瓦だもの」とお返事 なるほどです。 そろばんをはじく人、帳面を付ける人、箒で掃く人 水をまく人もいましたヨ
ぶたさんもカワイイ 「猫ブームなので、今度は猫を作る予定だよ」
こちらは、魔よけの神様 鍾軌(しょうき)さま 楊貴妃をお守りした神様と教えてもらいました。 かわらミュージアムの館長さんは、この鍾軌さまの瓦人形を作るために 近江八幡市を歩きまわり、70体以上の鬼瓦を見てきたそうです 「今朝作った所だよ」と言いながら見せてくれました 材料は粘土 そして焼き上がると
土色の粘土が いぶし銀に変わります こちらの小鬼も館長さん作 体験で作ることも出来るそうです 閉館時間までの40~50分、丁寧にご説明して下さいました。 ありがとうございました。
キセルでタバコを吸うお侍の館長さん キセルの先は普通のタバコ(笑) 「こっち向いてー」に応えて ポーズ作ってくれました
丁寧に案内してもらった上に 刀まで持たせてもらい 本物の刀と同じ重さに造られているそうで、ずっしり重かった 貴重な体験をさせてもらいました
お侍さんは、八幡堀に 突如出没するそうですよー 八幡堀のかわらミュージアム近くにいらっしゃることが多いかな?
この橋は増水すると浮き上がるのだそうです 雨の後行ってみたいものです そして
普段着のお侍さん もとい館長さん 午後4時半 閉館の時間です ウエスタンハットとジーンズが良くお似合いです。
かわらミュージアムのトイレも4時半まで 凝った造りですね
花が描かれた道 これも瓦を使って作られています。
かわらミュージアムの地面 瓦で描かれた花
かわらミュージアムの地面 瓦で描かれた花の数々
かわらミュージアム正面玄関 渦巻く川の流れが描かれています かわらミュージアム かわらミュージアム建築 建築家 出江 寛 氏 近江八幡観光物産協会 お断り・・メモを取らなかったので、表現方法、鬼瓦の名称など違いがある場合があります、あしからず 正面玄関にも 織姫様と彦星様 |