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2003年04月01日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
マーガリンが問題なのは、トランス脂肪酸だけではなく、リノール酸過多になることだと考えられています。

1991年に発表されたフィンランドの介入試験をご紹介しましょう。ここでは15年間にわたってマーガリンによってリノール酸を多く摂取したグループの比較検討を行いました。結果は・・・
・コレステロールはまったく下がらなかった。
・心疾患が2.4倍に増えた。
・突然死が非常に増えた。
・全体として寿命が短縮された。

この試験結果について、富山医科薬科大学和漢薬研究所の浜崎智仁教授は次のように解説しています。
・リノール酸はαリノレン酸と競合関係にある。
・リノール酸が過多になると、αリノレン酸欠乏状態になる。
・αリノレン酸欠乏ネズミは、無駄な行動が多く、不安誘発が多く、アレルギー過反応性を示す。
・これはアトピー患者に多い行動パターン「集中力欠如、多動」と共通している。

また別の実験結果をご紹介しましょう。ラットに2種の強い発がん物質を投与し、3群に分けて大腸がんの発生状況を比較します。
・αリノレン酸の多いしそ油を摂取させた群のがん発生率は18%。
・リノール酸の多い紅花油を摂取した群は47%。
・中間の大豆油摂取群では41%
・αリノレン酸摂取の群は乳がんの発生率はほかの群のおよそ3分の2。
・αリノレン酸摂取の群は肺がんはおよそ半数。
・いずれもαリノレン酸摂取の群は転移の割合ははるかに低くなっていた。

αリノレン酸または同系統の脂肪酸を含む食品は以下のとおりです。
・しそ油
・青魚(イワシ・サンマ・サバ)
・冬野菜(ほうれん草・小松菜・春菊など)
・海草

リノール酸または同系統の脂肪酸を含む食品は以下のとおりです。
・マーガリン
・紅花油
・コーン油
・ひまわり油
・夏野菜(人参・きゅうり)

こうして比べてみると、現代人の普通の食生活ではリノール酸過多になる可能性が極めて高いことがわかります。ですから私たちは意識的にαリノレン酸をとった方がいいのです。





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Last updated  2003年04月01日 11時51分40秒
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