|
カテゴリ:カテゴリ未分類
今、飛鳥クルーズの線上にいます。今日から四日間の旅行です。日記を再開してすぐなのですが、ちょっと書けなくなるかもしれません。帰ってからしっかり書きますので楽しみにしていて下さいね。
続報です。 豪華客船3泊4日の優雅な旅初日。 夕食が終わってからパブへ。 飛鳥に乗って十数年のマジシャン斉川豊久が僕たちのテーブルへ来てトランプマジックを披露してくれます。 よくマジックショーでトランプマジックやっても 「そんなのフツーじゃん」 とバカにしていました。 ところが目の前50センチ先で繰り広げられるマジックはすごい。 「ゆっくりやりますからね」 と超スローモーションで指定したカードを真中にはさんだ直後 一番上へ移っているっていうのは、ちょっと不気味。 というか気持ち悪いです。 あれじゃ魔女狩りの時代だったら確実に火あぶりの刑です。 一緒に見ていた後藤よしのりさんが声のトーンを一段上げて叫んでいました。 「あれはですねー、マジックをやるのが面倒くさくなって、超能力を使ってしまったんですよー。きっと。いやマジで」 そんなわけないでしょ!!!(笑) ここで思い出したのが最近売れている養老孟子の『バカの壁』の一節。 ----------------------------------------- 「話してもわからない」ということを大学で痛感した例があります。イギリスのBBC放送が制作した、ある夫婦の妊娠から出産までを詳細に追ったドキュメンタリー番組を北里大学薬学部の学生に見せた時のことです。 (中略) ビデオを見た女子学生のほとんどは「大変勉強になりました。新しい発見が沢山ありました」という感想でした。一方、それに対して、男子学生は皆一様に「こんなことは既に保健の授業で知っているようなことばかりだ」という答え。同じものを見ても正反対と言っても良いくらいの違いが出てきたのです。 (中略) つまり、自分が知りたくないことについては自主的に情報を遮断してしまっている。ここに壁が存在しています。これも一種の「バカの壁」です。 このエピソードは物の見事に人間のわがまま勝手さを示しています。同じビデオを一緒に見ても、男子は「全部知っている」と言い、女子はディテールまで見て「新しい発見をした」と言う。明らかに男子は、あえて細部に目をつぶって「そんなの知ってましたよ」といっているだけなのです。 私たちが日頃、安易に「知っている」ということの実態は、実はそんな程度なのだということです。 ----------------------------------------- 僕もトランプマジックなんてよく「知っている」し「ありふれたもの」だと思っていました。でもそれを目の前で繰り広げられたとき、この現象を説明できる理論も、この現象を自分で起こす方法も、まるで知らないことに気づきました。 その意味で、自分が身体を運んで、体験を広げると言うことは、とても大きな意味がある。毎日を忙しさにかなまけて同じパターンの繰り返しで過ごす人と、積極的に新しいパターンを体験しようとする人には、大きな差が生まれてくるのではないでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|