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この間、あるセミナーで「価値観の入れ替え」という演習を実施しました。非常に興味深い内容だったので紹介します。 人はその価値観によって、あらゆる行動と、その結果が変ってくる。価値観とは「感じたい感情」と定義される。たとえば「愛情」を感じたいとすれば、恋人や家族を大切にする。「有能」を感じたいとすれば、仕事や使命を全うすることをがんばる。これらの感情は誰もが感じたいと思うものだけど、これにはランクがある。「愛情」が「有能」よりも上位にランクインする人は、仕事よりも家族や恋人を大切にする。「有能」が「愛情」よりも上位にランクインする人は、家族や恋人よりも仕事を優先する。 そこでこのセミナーでは、今の自分の価値観を認識し、これからなりたい自分、やりたいことをできる自分に合わせて、価値観それぞれのランク付けを変えるという作業を実施する。 実施した7つのステップ 1.現在の自分の価値観(感情)をリストアップ 2.現在の価値観(感情)のランク付け 3.現在の価値観(感情)のルール確認 例えば、僕の価値観の3番目は「勝利」 ではどういうルールで勝利を感じることが出来るかと言うと、誰にも非難されない方法で、正々堂々と、相手に勝利して、その勝利が価値あるもので、賞賛されて、なおかつ負けた相手から恨まれないで、むしろ尊敬されたり、友情を深めるようなとき、僕は「勝利」を感じる。 4.自分がこれからやり遂げたいこと、夢、経験したいことをリストアップ 5.それを全部やり遂げる人の価値観をリストアップ 6.その価値観のランク付け 7.新しい価値観のインストール それで自分はどうなったかというと・・・新しい価値観をインストールしようと思ったら、結局もとの価値観に戻ってしまいました。自分がやりたいことに合わせて価値観を変えるっていうのは、なんか違うと感じたんです。 人にはそれぞれ使命っていうか、役割みたいなものがあるって、最近よく感じます。その使命や役割はどこから出てくるのかと言うと、まさしく自分の持っている価値観から生まれてくると思います。やりたいことを探すのもいいけれど、やりたくなくてもやらねばならないこと、自分がやる役割、使命があることをしっかりとやるのって、とっても大切じゃないでしょうか。 たとえば僕は、いま父の会社にいます。もちろん楽しいことばかりじゃない。なんでこんな苦しいことを耐えなければならないんだと思うこともしばしば。でも、だからといって、父の会社を飛び出して「自分のやりたいこと」をひたすら追求してよいでしょうか。僕にはこの父の子として生まれたことの、役割っていうのがあると考えます。この時代、日本のこの場所に、生まれたこと、生きていることの意義があると感じます。 その役割をまっとうしたとき、本当に自分の生きがいに溢れた人生があるのではないでしょうか。そしてその役割はどこから生まれてくるかと言うと、自分の今の価値観じゃないかと思います。僕は「正々堂々」と「勝利」することに高い価値を感じるという価値観があります。これを認識できたことは今回のセミナーできわめて有益でした。しかしこれを変えようとは思わないし、変えたら自分ではなくなってしまう。 僕は自分の価値観が誇りです。僕の価値観は厳しいものではありますが、だからこそ自分の今の人生、今の考え方があるのだと思うのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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