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この間、僕の出身高校のスキャンダルが新聞報道されました。予備校に大学受験者の氏名を教え、その見返りに金品を授受していたというのです。
都立高では12校が情報提供を行って3~4万円の図書券を受け取っていたとのこと。現校長は高潔な方で、指導力も優れていて、いい人だと思っていたのにショックでした。 その後、直接校長に事情を伺ってさらにビックリしました。 大手予備校は12校どころか、東京都内の294校はもちろん、日本全国のほとんどの高校から情報提供を受けて、謝礼に1校3~4万円分の図書券を送っていたというのです。そして東京都の高校で図書券を送り返してきたところは4~5校しかなかったそうです。 つまり、東京都の調査に対して、まじめに真実を話した、あるいは事実を把握していた高校が、294校中たった12校しかなかったということになります。 母校では校長が指揮をとって実態を調査し、それを誠実に報告していました。僕はその態度を誇りに思います。だけどこの新聞報道を見ただけでは、あたかもうちの高校が他にくらべてモラルが低いように受け取られてしまいます。 真実を語る者が損をし、偽る者が得をする。それを作っているのはマスコミと、それを支える無責任な声です。マスコミは一時の話題性から断片的な事実を報道して、その結果責任を負うことはありません。客観的に双方の立場からしっかり調査すれば、こんなことにはならないのに。 最近政治家の秘書給与疑惑が頻繁に出てきますが、常に権力者の利益に反する人が狙い打ちにあっています。やっていることが悪くないとは言いませんが、あたかも自転車の無灯火を検挙して、ひき逃げ自動車を見逃しているようなものです。 真の教育改革はマスコミの意識改革から始める必要があるのではないでしょうか。学校の先生よりもマスコミの方がよっぽど影響力があるのですから。まあそれも問題だけど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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