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食事摂取基準の続きです。非常に正確に、科学的に、注意深く作られたのが今回の数値ですが、実はこれには大きな限界があります。この数値が有効なのは、日常において、自由に生活している、健康な人に限られるというのです。
つまり、栄養改善がもっとも必要とされるはずの「病人」には、原則としてこれらの数値を使うことができないということです。 では病人はどれだけとればいいのでしょうか。普通の人の正確な数値すらわかっていないのに、数限りなくある病気の個々の患者において正確な数値が出せるわけもありません。 管理栄養士は病院でもこれらの数値を使用して病院食を作るわけですが、それが正しいのかどうかは、現時点では科学的に証明することはできません。あくまで「健康になったらこの栄養で足りるはずなんだが・・・」というきわめて不確かな食事しか病院で食べることはできないのです。 病気が体内の代謝を異常にするものである以上、栄養素の必要量も異常になるはずです。また病気によって食事の量そのものが減少することが多いのを考えると、通常の食事では栄養素が充足しない可能性は高いのではないでしょうか。 すると、ある種の患者に対してはサプリメント(による栄養素の追加)が有効であるという主張も、まんざら否定しきれるものではなくなってきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004年12月17日 10時59分54秒
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