テーマ:ちっちゃな種まき(269)
カテゴリ:すてき生活
広島に住んで、もうすぐまる10年になろうとしています。
パートに出ていた時は、朝夕自転車で通勤していたので 季節の移り変わりを、平和大通りの木々の変化で楽しんでいました。 被爆後70年は植物が生えないだろうと言われたこの地が こんなに豊かな緑で覆われたのはいつからか? 当初70年も生えないと言われていたなんて、私も知らなかったです。 テレビを付けていたら、突然この話が飛び込んできて 昭和32年に供木(きょうぼく)運動として、全国から苗木が送られ、植えられた。 のだそうです。私が生まれる10年前からここに根を張っていたのかと思うと より一層親しみを感じます。 ビルの谷間に様々な種類の木が、しっかりと枝を伸ばしています。 そして、近くの小学生達が作ってくれたプレートには 木の名前、特徴が記されていて あ、この木にもちゃんと名前があるのね(当たり前ですが)と嬉しくなります。 私の3人の子供たちも、この道路に面する病院で生まれました。 一昨年の台風で、根元からひっくり返ってしまったヒマラヤ杉が、 病院のベッドから見えた時には、 青い空と風に流されて延びた白い雲の線に ヒマラヤ杉の枝が重なって なんて幸せなんだろうと思いました。 朝日を浴びた枝に、小鳥が沢山集まってじっとしているのには 宮崎アニメの世界に迷い込んだみたい~。と感激しました。 ・・・翌朝、小鳥ではなく、まつぼっくり(すぎぼっくり?)だとわかりましたが。 現在、ヒマラヤ杉は無くなって、ルーブル美術館のデザインにもたずさわった 建築家のオブジェが建っています。 49年前、未来を思って植樹してくれた人々のこころを 私たちが受け取っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 7, 2006 09:39:17 AM
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