カテゴリ:読書編
■今日の見出し
・通読:古代和歌の発生 (今日の一言) 自室で冷えた液体(不確定名:泡の出る麦茶 とか)を飲みたいと、小さな冷温庫を見に行ったはずが、帰ってきたらなぜかDSが。 いかん、暑いと判断力が……。 ■最近の通読 「古代和歌の発生」歌の呪性と様式 著:古橋信孝/刊:東京大学出版会/満足度:★★★★☆/1988年1月(詳細情報 in 楽天ブックス利用) ○どんな本? 「古事記」「日本書紀」「万葉集」を軸に、語句の使われかたなどから〈共同性〉との距離の取り方を考えながら、和歌が発生していく過程を検討した一冊。 ○気になるフレーズ (11頁)「序 歌の発生」 〈文学についてはともすると何を感じたかを重視しがちで、論理を嫌う傾向があるが、個人で楽しんでいる趣味的なレベルをいくら積み重ねてみても、けっして学にも行き着かないし、また批評にも辿り着かないだろう。そこで方法をもつことが要求される。しかし方法が先行してしまっては趣味的なレベルと大差なくなってしまう〉 なんで文学部の学生時代に上記部分を読まなかったのか悔しくさせられた一節。 先行論を探していると、よく「読んでこう思う/こう読めるのでは」という文集によく出会ったものです。 特に人気ある宮沢賢治とか、いまだによく本のネタに使われる作家関連の本では文集レベル(それ以下かも皆無じゃなかったかな)が混ざってますからねぇ。 ○そして、こう思う まさに副題の「歌の呪性と様式」についても、満足いくレベルで書かれた一冊でした。 途中で何度か寝てしまったくらいなので、決して読みやすい一冊ではありませんが、それだけに浅学の徒にはいろいろヒント満載の内容でした。 大雑把にまとめると、村落という共同体の維持のための概念・思想を共有するための〈謡〉(うたい)が、共同体の〈共同性〉から離れてしまったり戻ろうとしたりの揺れ動きで、〈和歌〉は揺れ動いていった……、だと読みとりました。 ○読んだ理由 平安時代を元にしたファンタジーものの物語、ゲームの資料。 (自己管理用スペース) ・今日の体重:78.6kg お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008/07/15 12:15:09 AM
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