カテゴリ:読書編
■今日の見出し
・通読:文蔵(2008.10) (今日の一言) いわゆる〈ロス疑惑〉の三浦さんが自殺したそうです。 これも広く捉えれば〈国に守ってもらえなかった死〉なのでしょうか。 ■最近の通読 「文蔵」(2008.10) 刊:PHP研究所・PHP文庫/満足度:★★★☆☆/2008年10月(詳細情報 in 楽天ブックス利用) ○どんな本? PHP研究所が20~30代ビジネスマン向けに選んだ著名人陣による、小説、エッセイ集。 今月の特集は〈今日から読みたい「海外ミステリー」ガイド〉。 創刊3周年。 ○そして、こう思う 特集内では、「池上冬樹の海外ミステリー初級講座」がシンプルにまとまっている上に、定番作が押さえられていて無難ながらもいい記事でした。 逆に、「出版社に聞け! 2008年秋の話題作」は各社の新作タイトルを並べただけで、何がどうお勧めなのかさっぱり伝わってこなかった広告頁に思えます。 連載作では、著:山本 弘「去年はいい年になるだろう」(3)がなかなか興味深かったです。すっかり自伝的雰囲気になり、2002年頃の自作品について熱い思いを漏らしたりしてます。 「百鬼夜翔 水色の髪のチャイカ」(もう品切れですか……) 著:平山 讓「逆風の人々(7)」は〈還暦リーグ〉という存在を教えてくれたいいノンフィクションでした。スポーツ界隈にはいろいろな存在があるんですねぇ。勉強不足な私には実に興味深いのですよ。 著:原田マハ「インディペンデンス・デイ」(13)は、いよいよ以前の掲載文と絡み合いつつ、タイトルにある〈独り立ちする日〉というテーマが醸し出されている読後感さわやかな連載です。 著:加治将一「闇の維新」(2)は、私の苦手な幕末もの。開港直後の開発中の横浜を舞台に騙したり騙されたりという諜報ものっぽい展開が期待できそうです。 著:岩井三四二「やがて悲しき――信長の知られざる家臣たち」(5)は、信長周りの無名に近い人物が扱われる連作。今回は当時の神官が扱われています。 実に人間くさい連中ばかりで、にんまり楽しめます。その常人っぽい連中を描くことで、信長の破天荒ぶりがあらためて伝わってくるのが面白い連作ですね。 著:清水義範「パロディだらけの日本文学」(5)は、紀行文学関連の回。 冒険を扱ったゲームやライトノベルにおいて、旅事態での遭遇、危険よりも戦闘ばかりに重点を置かれていることについて考えるヒントになりました。旅における危険などの遭遇をもっとまとめられればゲームにおける物語技法をもうちょっと変えられそう、なんて思ったのです。 夏目漱石の「坊っちゃん」の紀行文分類論はおもしろかったですねぇ。 ○読んだ理由 惰性 ○関連サイト ・「文蔵」公式サイト (自己管理用スペース) ・今日の体重:78.1kg/体脂肪:25.2% お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008/10/12 01:12:25 AM
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