カテゴリ:読書編
■今日の見出し
・通読:日本の歴史をよみなおす (今日の一言) 最近、モラルというか理性が崩壊……まではいかないけれど、かなり緩くなってる気がします。 いかんなぁ……。 ■最近の通読 「日本の歴史をよみなおす」(全) 著:網野善彦/刊:筑摩書房・ちくま学芸文庫/満足度:★★★★☆/2005年7月(日本の歴史をよみなおす←詳細情報 in 楽天ブックス利用) ○どんな本? 1991年の表題作に、1996年の続編を加えて文庫化された歴史論。 短大での講義を材料の一つにしており、それだけにかなり平易にわかりやすく語られている。 90年代以前に学校で教えられてきたような日本史に対する疑義が、様々な考察に裏付けされつつ、語られ続けます。 ○そして、こう思う いわゆる「網野史観」に触れはじめるのに最適の書です。 著者が生きているうちに文庫化する前のものを読み、講義を聴いてみたかった……そう感じさせるパワーに満ちていました。 平安時代の民衆の生活について考える材料になるかと思い、このところ著者の本を読みはじめましたが(これで3冊目)、実に面白いのです。 農村として自己完結された小さな村社会が日本各地に点在していたのではなく、互いに支え合い交易していた社会が日本中――だけでなく海を越え国外とも繋がりながら存在してきた……、実に胸躍るのです。 その交易に携わってきた人々の社会的立場の変位など、物語を感じさせてくれ、ワクワクしてきます。 それが、マニアックにならないわかりやすいテキストで語られていて、本当にありがたいかぎりです。 ○読んだ理由 平安時代をモデルにした物語用世界検討のため。 (自己管理用スペース) ・今日の体重:79.1kg/体脂肪率:26.0% お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010/07/13 01:10:48 AM
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