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テーマ:猫のいる生活(139072)
カテゴリ:個性派わんにゃん+α
その日は朝から雨降りやまぬ、憂鬱な一日でした。 薄暗い空の色が心に影を落としたのでしょうか。 「良心」というものはこんなにも脆く、音もなく崩れ去るものだったのですね…。 凄惨な爪痕が刻まれた襖…。 第一発見者・お姉からの通報を受け、一人の敏腕刑事が立ち上がりました。 大阪府警片田舎署所属警部補、アヘ山ネズ吉 人呼んで「ドサ回りのアヘやん」の神業捜査が始まります。 「物騒な世の中になったものよね~」 「ホンマですわ。 ところで奥さん、何ぞ見てはりませんか?」 おおっと!! これは重要証言ゲットですよ 「黒くて丸い猫…誰や? もう少し的を絞らんとお手上げやな」 そうですねぇ、アヘやん警部補。 じゃあ、次は現場でも見に行ってみましょうか。 「そやな。ホシは必ず現場に戻る、…何ぞ手がかりがあったらええな。」 はい、こちら現場です。 相変わらず襖には無残な傷痕が刻まれていますが…… おおっと!! 「黒くて丸い…メタボ猫がおるな」 キャットツリーの上でご機嫌に顔なんか洗っちゃってるがいます。 どうやら事件は解決の様相を呈してきましたね。 「ちょっと宜しいでっか?」 明らかに怪しい反応のあくび。 犯人は現場に戻ると言うし、さらにこの挙動不審ぶりでは最早疑いの余地はないですね。 「黒うて丸いもんとすれ違ったっていう証言を得てますねん。 もうこれぐらいで観念しはったらどうです?」 アヘやんの優しい一言に、あくび陥落。 ○時×分、被疑者確保!! 「アンタは軽い気持ちやったかも知らんが、襖の破壊は重罪でっせ。 おそらく、お仕置き鼻つまみ30回の実刑判決は免れ……」 「そんなのイヤでしゅ!!」 きゃーーーっっ!! アヘや~んっっっ!!! どてっ腹に一発、くらってしまったよ~ ジーパン…じゃない、アヘやん万事休す!? このままアヘやんはになってしまうのか …っていうより、あくびめ~~っっ!! 怒りのあまり、お姉の頭が大噴火! とめどない妄想ワールドに旅立っちゃったじゃないか!! 実際には現行犯逮捕だったので、その場でお仕置き鼻つまみ&お小言地獄をくらわせました ホントにも~っ また余計な仕事が増えたじゃないかよぅ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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