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ビバ☆雑種「珍獣だらけのハウスシェア日記」

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2009年03月19日
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今朝、何となく新聞を読んでいたのですが、とても興味深い記事を見つけました。

本日は少々重い内容になりますので「今日はヘビーは辛いよ~」という方は

ポチっと画面を閉じて下さいね。



記事のタイトルは「戦いを捨てる米兵 ~非情な国、無力な個人~ 」

そう、イラク派兵で現地に赴き、脱走したアメリカ兵のインタビュー記事です。



インタビューに応じるのは男女各一名の元軍人さん。

どちらの方も確固とした軍人!っていうわけではなくて、就職先が軍…って感じです。

大学進学に有利って聞いたから入ったら突然イラク…な女性。

外国の戦地には行かないよとリクルーターに言われ入隊、やっぱりイラク…な男性。

両者とも一時帰国の際カナダに逃れ、今は滞在許可の残日数にヒヤヒヤしている毎日だそうです。


男性脱走兵さんが言います。

「我々は好き勝手に振る舞い、何をやっても許されると思っていた。」と。

訓練時にはイラク人=テロリストだと教え込まれたそうです。

連日連夜、イラク人男性をとにかく連行し、イラク人女性に卑猥な言葉を浴びせ、

終いにはイラク人の死体から切断された頭部でサッカーに興じる始末。

治安維持と逆行する米兵による窃盗。

少しでも危険を感じたら民間人だろうが何だろうが即射殺。



中でもこの男性が一番つらかったのが、心の通じた現地少女の無残な死だったそうです。

男性も貧しい子供時代を送っていたから通じる部分があったのでしょうね。

自分の食事を少女に分けたり、心温まる交流があったそうです。

ところがある日、少女は射殺遺体として発見されました。

手を下したのはおそらく同僚。

「いつもありがとう」と自分に対するお礼のパンを焼いて届けてくれた帰り道の惨劇でした。



イラクにテロリストはいなかった。

私たちこそテロリストだった。




男性は強く言い放ちます。

そして、私もそう思います。

確かにイラクや他の国の「テロリスト」と呼ばれる人々が危険なことをしますよね。

だけど、いきなり無関係の市民まで巻き込んで騒乱を呼び起こすことも「テロ」じゃないの?



間違った戦争で人を殺すことを避けた自分に罪はない。

ブッシュこそが戦犯だ。




言葉はかなり過激ですが、私もやはり同感です。

かつて同じような罪を犯した日本に住まう者として、強くアメリカに言いたい。

あなた方はかつて日本にどのような終幕を望んだか。

人を殺したら罰を受けます。

人をたくさん殺す流れを作ったら、もっと重い罰を受けます。

至極当然のことだと思うのですが、ブッシュさんは何か考えているのかなぁ?




だけど哀しいかな、戦争ってそういうものですよね。

当地の人間みなが極限状態に陥るから、過度の興奮状態にも陥る。

…生前の祖父が言ってました。


「弱い奴ほどひどいことばかりしとった。今でも夢に見るで。

 ホンマに申し訳ないこと、いっぱいした。爺ちゃんらはみんな地獄行きや…。」



恐怖が人を凶暴にし、罪を生み、悲しみを生み、憎しみを育てる。

踏みとどまる精神を持った人間でさえも、できることは「不参加」だけ。

非道を行う集団を止めることなど容易でなく、他人のために自分が危険を冒すことも難しい。




イヤですね、戦争。

世界中が平和になれば本当にいいな…と、月並みですが思いました。


そしてもう一つ思うことは、


言いだしっぺが先頭に立て! 全責任をかぶれ!!


一番傷つくのは必ず末端。

それも哀しい…というか、腹立たしいです。


可哀そうだけど脱走兵さんたち、無罪には出来ませんものね。

同じ気持ちを抱えながらも逃げず踏みとどまった人がいる限りは……。


せめて将来の光を奪わない量刑になったらいいな。

海と時間を隔てた遠く近い国の住人として、切に切に願います。





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最終更新日  2009年03月19日 21時45分24秒
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