『ダ』とお客さまとの取引は、
単純に売ります買いますだけではない。
忘れ物を取り置きとか、
不良品の交換とか、
売る前も売ったあとも何かしらお客さまとの
連絡が必要な場合がある。
さて。
買うかどうか迷っていたお客さま、
そんな商品は無理に買わずに取り置きだってOKである。
わからないのに買っておいて後で返品するよりは
電話一本でキャンセルできるからお客さまには
そちらをおすすめする。
取り置き期間を過ぎちゃった。
連絡ないのは、たいていの場合は別に気に入ったのが
見つかったとかやっぱり必要なかったとか、
そんな感じ。
取り置いていたからといって、お客さまが
「やっぱりいりません」とか「よそで買いました」とか
報告する必要はまったくない。
それはお客さまの勝手である。
でも、いつまでも取り置くわけにはいかないので
売り場にそろそろ戻してもいいだろう。
その前に、お客さまにきちんとお伝えしないとクレームの元になる。
さ、電話を入れなきゃ。
RRRRRRRR・・・・。
「はぁ、もしもしぃ?」
ご年配の方のようです。
少し耳が遠いかな。声がめっさ大きいよ。
この女性はご来店なさった方でなくご家族のようだ。
「あのー、ワタクシ『ダ』グリャマンボ店のキヨサカと
申します。先日はご来店ありがとうございました。」
取り置き商品をもう売り場に戻したいのでご了承して
いただけますか?
という一言を伝えたいのだけど、どうも意図が伝わらない。
そこへ、どうやら御本人が戻ってこられた気配が。
「あぁ、若いのが帰ってきたけぇ!
代わりますけぇ、ちょっと待ってつかぁさい!!」
よかった。かけなおさないといけないかと思ったよ。
と、思ったら電話口の向こうで若い衆を呼ぶ
おばぁちゃまのけたたましい声が。
「ありゃあね、太宰府から電話でぇ!!」
・・・あの。
おばぁちゃま?めったなことでは
太宰府が一般ピーポーに電話かけるこたぁありゃあせんで。
【誤】だざいふ →【正】ざだいそー
んーでも声に出したら似とるのかも。