ひさびさに週末が公休だったら朝はゆっくり休みたい。
でも、週末はたいていコマユの部活があるので起こさなきゃいけない。
先週は県大会の予選で1勝1敗。
今週の試合結果では市大会で敗退になる。
春高バレーをかけた予選だから、そりゃ一生懸命だわさ。
きのうの朝にさかのぼる。
道路には雪が積もっていたけれど、
コマユは早めに家を出て会場に向かった。
一試合目は勝利をかざる。
よし、もう一試合勝てたら県大会へいけるよ。
二試合目、対モトマッチョ高校戦である。
モトマッチョ高校は市立校。
前回の市立大会ではコマユのヌマッチョ高校が優勝したからね、
決して勝てない相手ではないはず。
なんだけど、あれは三年生の引退試合。
おまけにヌマッチョ校バレー部は1年生の退部者が出て
現在6名しかいない。
えー?ぎりぎりじゃん。
ということは、一人故障者がでたら棄権てことだよ。
そゆことで、コマユは年末から痛めた足首の治療に通って
試合に備えてきたのだけど。
(がっ!)
モトマッチョのアタッカーのジャンプと同時にコマユもブロックにとんだ。
しかし、ボールはネットに吸い込まれる
・・・・かと思ったら、コマユの顔面直撃してネットの下へしゅるしゅる
すべりこんだ。
コマユ、顔面流血。
(い、いてぇ!)
ヌマッチョベンチ、タイムを取りコマユは顔面をきれいにする。
さて、試合は再開。
と思ったら。
(がっ!)
またまたコマユが声を出さずに倒れこむ。
そして、コートの中でかたまる。
(ぐごごごごごご!)
叫びたいけど声が出ないらしい。
コマユ、どした?
試合、中断する。
かたまったままのコマユがチームのみんなに支えられて
ベンチに戻る。
マネージャーやら監督やらが一生懸命コマユふくらはぎをマッサージする。
3分後。
審判がヌマッチョベンチに向けて言う。
「これ以上、タイムとれませんからね。
なので、試合続行ができなければ棄権とします。いいですね。」
コマユ、まだ痛い右足をかばいながらコートに戻る。
しかーし。
県大会をかけた試合には容赦という文字はない。
モトマッチョもチャンスだよ。勝てばいいんだから。
ぶぁし!
(いーきーなーりーかーよー!)
仕方ないさ。そりゃコマユ、狙われるさ。
いきなり足元にサーブきたって勝負とはそんなもんだ。
どーんまい。
しかも。
(コマユ、跳ぶなよ)
(絶対に跳ぶな!)
ベンチの監督も、コートのみんなも、コマユにむけて
(跳ぶな跳ぶな跳ぶな跳ぶな跳ぶな跳ぶな跳ぶな)の念が送られてくるので
これ以上迷惑かけられない。
一勝してるから、この試合は負けたとしても
明日の試合で勝てば県大会にはいける。
明日の試合にかけよう。
だから、コマユは跳ぶな跳ぶな跳ぶな跳ぶな跳ぶな跳ぶな・・・・・・
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というわけでですね、
先週に続いてですね、昨日の試合は一勝一敗。
終了後、監督から「・・・バナナを食え」と言い渡されましてん。
今日は三度目の市大会へ臨んでおります。
さぁみなさん!
6人ぎりぎりのヌマッチョバレー部にエールを送ってくださいまし!
(もう終わって
るな)