今週は暖かったけど、来週はまた冷えるらしい。
ファンヒーターの灯油の残り、心細いから先に買っておこう。
そう思って買い物にでたついでにホームセンターに寄って
2缶ほど購入した。
先にスーパーで買った袋にパンパンの食材やら雑貨やらを
両手に提げて、玄関から入る。
肉やら卵やら、冷凍食品も早く片付けておこう。
袋の中身をさっさと取り出して
冷蔵庫にしまいこんだ。
あら? 何か忘れたような気がする。
そうだ、願書を入れた封筒、車の助手席のシートに置きっぱなしだった。
スーパーの袋の下になってたから忘れてきた。
置きっぱなしはまずいよね。
車の中じゃ盗られることはないだろうけど、
取りに行ってコマユに確認してもらったら送ろう。
再び駐車場の車まで行くと、
あった、助手席にやっぱりあった。
ドアを開けて、受験料の受領証も含めて願書一式が入った水色の封筒を手に持った。
あ、灯油もついでに持って帰ろうかな。
カズヲさんに頼もうかと思っていたけど、
車の中に置きっぱなしにするのもよろしくないし、
ちょっと重たいけど、封筒しか持ってないもんね。
2缶だけなら両手に1缶ずつ持てば一度ですむから持って帰ろう。
脇に封筒をはさみ、灯油缶を両手にさげて
えっちらえっちらと小股の早歩きで我が家まで辿り着いた。
あー、重かった。
さっさと倉庫におさめたら、おひるごはんを食べよう。
灯油缶を倉庫に片付けて家に入ったのだけど。
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翌日。
仕事から戻ったらコマユが先に帰っていた。
「昨日、受験料振り込んだよ。」
「もう一回、書類を確認しといてね。」
「間違いなかったら、明日郵便局へ行ってくる。」
「そこの、水色の封筒。」
コマユに声をかけると、きょろきょろしている。
「どこに?」
何いってるの。目の前にあるじゃないの。
そこの水色の封筒だよ。
「これ?違うでしょ。」
目の前にあった水色の封筒。
ほら、ずっとそこにあったじゃないの。
でもでも、目の前の水色の封筒、
裏になっていた封筒をひっくり返すと表書きは
“「ねんきん定期便」です。”
なんですと?!
1月生まれのカズヲさん宛の「ねんきん定期便」、
なんなんだ、まぎらわしいなぁ。
そういやあ、願書が入っていた封筒は同じ水色でも
B5版でもう少し色が薄かったかなぁ。
あれ?ってことは、・・・??
「願書どこにやったー?!」
・・・さあ?(*゚д゚*)
ちょっと、待っててね。
・・・よーく、昨日のことを思い出してみる。
そんな大昔のことじゃないんだから。
えーと、先に食糧をかたづけて
それから願書を取りにもう一回駐車場へ行って
灯油を持って帰って、
灯油を持って帰って・・・
あ。倉庫前まで灯油缶を持ってきたけど、重たくって
いったんその場に置いたんだった。
脇にはさんだ封筒は近くにあった自転車の前カゴに
ちょっとだけと思って入れといて、
ちょっとだけと思って入れといて、
ちょっとだけ・・・
じゃなくって一晩入れっぱなし。
(llllll゚Д゚)ヒィィィィ
パンクしてしばらく乗っていなかった
自転車の前かごに、たしかに、
たしかーに、水色の封筒は放置されていた。
少し、表面がしょんぼりしていたけど
中の書類は無事だった。
ほらね、用紙サイズは違うけど、同じような水色で
裏側はのっぺらぼうだから勘違いするだろうよ。
「しねぇよ!!」
その後もコマユにこってり絞られたのは言うまでもない。
次は絶対しないから。(次があっても困るが)