家族揃っての外食は、もう当分ないだろう。

あ、いや、今だって、もうないんだけどね。

ただいま同居の三人家族も、来週には夫婦ふたりになる。

なので、コマユのリクエストで久々に外で晩御飯である。

なぜか、コマユが好きな寿司でも焼き肉でもラーメンでもなく
今夜はお好み焼きをチョイス。

サラダを頼んで、それぞれ好きな一品も選んで乾杯。

しばらくして、隣に一組の夫婦が座った。

どうみてもあたしたちより一回りは上に夫婦にみえたのだが。

「とりあえず生。」

「えーと、牛すじ煮込み。」

「それから肉玉のそばダブル。」
「野菜もダブル。」
「トッピングは生イカと生エビ」
「肉抜きで。」

ダンナ、ハンパない量のお好み焼きじゃね。

ってか、肉抜きってベジタリアンかよ。
（魚介はＯＫか）

最初の一枚をオーダーして、まだ出来上がってないってのに
ダンナ、次のオーダーにはいる。

「おねえさん！ちょっと！」

「肉玉そばダブルで。」
「野菜もダブル。」
「えーと、生イカと生エビも。」

のりお師匠に声がそっくりなんだもの。
隣のテーブルだし、いやでも耳にはいってくるよ。

（あれだけ食べれるなんてすごいよね。）
（でもそんなにメタポじゃないよね。）
（ってか、どこまで野菜ダブルって特注？）

「うどんトッピング。」

（そばダブルにうどんトッピング？！）
（炭水化物強化特注だわね。）

「あ！肉抜きで！」

（あくまでもベジタリアン！）

合わせたら軽く３、４人前はあろうかというお好み焼きだけど、
間もなく、最初の特注分がやってきて
ダンナ、ハフハフと食べ始めたようだった。
（見たいけど見れない）

「おにいさん！　ちょっとちょっと！」

一枚目のお好み焼きも牛すじもテーブルに届いていた。

生の追加かな。

その頃、カズヲさんも２杯目のオーダーをしたとこだった。

「肉玉そばダブル・・・」

（まだ食うってよ！！）
（すげーーーー！！）

またまたダブルの注文をしたダンナに、
２枚目の特注を受けたおねぃさんがすっとんできた。

「あのー！さっき伺った２枚目のご注文とは別のですよね？！」

おねぃさん、ダブルブッキングかと思わず確認したかったんだろう。
ダブルだけに。（ちっとも面白くない）

「あぁ、さっきの２枚目とは別よ。」

（どこまでも別腹だってよ。）
（食べ放題じゃ店側は辛いよ。）

と、感心してたところへ連れの男性がもう一人やってきた。
見た感じダンナの息子かな。

にしても、それでも、そば玉うどん玉はハンパないよ。

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お好み焼きはシングル一枚で十分だけど、
あたしの別腹はデザートですな。

アイスクリームとシャーベット２種盛り。
ごちそうさま。

って、おや？

あの、奥にあるのは？

「ダ」の三大定番陶器の一つ。
"天目ハケ目多用碗"である。

三大売筋定番とは「天目ハケ目」「点織部」「赤絵万暦」シリーズである。
これら三つはドラマやグルメ番組の試食でちょくちょく
テレビで見ることができる。

商品化したかと思ったら廃番を繰り返す「ダ」のアイテムが多い中、
ここ数年安定して入荷を続けるのでシリーズで揃えたいお客さまには
ぜひおすすめしたい商品の一つである。

商品紹介終わり。

以上。