多分、昨日は全国的に初夏の気温じゃなかろうかと思うほどの
汗ばむ陽気。(日付変わったのでおととい6日か)
お弁当づくりから解放されてすっかり寝坊ぐせがついてしまったけど
この日だけは、早起きして出かけましたよ。
在来線から、ひっさしぶりに新幹線ホームへたち、
のぞみに乗ること約2時間。
県外はもっぱら高速バスでの移動だったけど、新幹線に乗ったのは何年ぶりだろう。
着いた。早。
コマユが住むお隣の県にはバスとJRで3時間かかるのに、
さすが新幹線。
だって、日帰り旅行なので 時間に余裕があんまりないのだ。
さ、駅から目的地へまっすぐ向かうよ。
東山通り経由ならどこでも通るはず。
じゃ、すいてる方に並んで早く行こ。
すいてる方とはいっても、バス待ちの客、平日なのに無茶苦茶多い。
目的地を通るバスは、臨時便をあらわす「臨」の表示があった。
お花見日和と、春休みが重なったのかな。
そろそろ入学式だから春休みも終わりなんだけど、
外人さんと家族連れやらカップル、それにツアーバスが多いこと。
五条坂で降りたら、バスは清水へ向けて走っていった。
坂はけっこうきついし、道は狭いし、おまけに観光客が道端にいっぱいで
なんだか危ない。
横断歩道をわたったら、もう着いた。
そう、ここ。
父の25回忌が無事に終わって、また一つ区切りがついた。
納骨の時に、初めて行ったきりだったので
今回はお礼まいりである。
ミルハー姉や妹のあびちんは、何度かお参りしている。
ちょうどその頃、あたしだけが子育てに忙しい時期と重なって
いつのまにか20数年もたってしまった。
でも、きっといろいろと助けてくれてるはず。
家族のこと、お金のこと、そういやうまく行ったなとか、儲けたなとか、
そんなことがあると何やら出費が重なったりした。
そんな時って、トラブルに合わせてちゃんと対処できるように
先にお父さんがまわしてくれてとるんよ。
そうカヤコさんが教えてくれたけど、本当にそうよね。
解決してないこともまだまだあるけど、どうにか健康で暮らしていけるのは
守ってくれてるからだと思うようになった。
お父さん、ありがとう。
さて。
ここ、大谷本廟にあるのは納骨堂である。
お葬式がすんで火葬場で故人がお骨になったときに、
最後に喉仏の骨をちょこんとのっけて骨壷のふたを閉めると思うが
その喉仏の骨だけをここに分骨するのである。
一周忌がすんで納骨をしたが、その後も予約なしで自由に
読経をしてもらえる。
総合受付をすませて、無量寿堂(納骨堂)受付で僧侶の手配をしてもらうと
すぐにお坊さんがお仏壇に来てお経をあげてくれるのだ。
売店で供花を買って、エレベーターに乗って
父が納骨されている区画に降りる。
って、降りてもエレベーターに乗る前とおなじ景色に見えるんだけど。
ぱどタウンの分譲マンションのエレベーターを降りた時
どこの区画もどこのマンションも同じ画面だったような・・・。
「おりたら右。」
カヤコさんが迷わず歩く。
今日の連れは母のカヤコさんだが、何度か来ているので覚えているんだろう。
でも、なんか違うんじゃないかね。
「ありゃあね、"つ"の20番!」
仏壇それぞれに区画番号があって、父の仏壇はこのフロアの「つー20」だった。
(区画は変えておりますので実際は違う番号です)
「つつつつつ、・・・・。」
"つ"の区画を探すのだが、なかなかみつからない。
ってか、フツー、ひらがなって50音順じゃないかね?
「ありゃ、なんでこんなところに"え"があるんかね?」
さぁ。なんかバラバラなんじゃけど。
「こんどは"み"と"め"が並んどるけど"む"は??」
「"む"がないじゃん!!」
ちょっと、いや、うちはむーでもめーでもみーでもないし。
つーでしょ、つー!
って、わかった!
いろはにほへとでならんでるんだわ!!
しかも、カヤコさんが右から探したもんだから
左から「いろはに・・」で並んだ仏壇だけど、逆さから読んで
なかなかピンとこなかったわけね。
えっと、「いろはにほへとつ」だから、「つー20」は・・・
右じゃなくて、左からまわった方が早いじゃん。
「ありゃあね、何回か来たゆうても、一人できたのは
10年以上前じゃけぇね。」
「忘れとったよ。」
慌てて「つー20」にたどり着いたらもうお坊さんが到着してるじゃん!
早!
ここでお経をあげてくれる僧侶はみなさんお勉強中らしい。
修行を積んで、それぞれお寺に戻っていかれるんだそうな。
なので、いつも若いお坊さんがお経をあげてくれるのだ。
今回は初めての女性の僧侶だった。実家の跡取りなんだろうか。
お坊さんが喉仏のお骨を仏壇に取り出した。
白い、丸い、陶器はメイクのコンパクトみたいに小さい手のひらサイズである。
これらが仏壇の下に納められているんだね。
(寺院の所属で一緒になるそうな)
うちのお寺はここに仏壇がいくつかあるそうなので、カヤコさんが亡くなったら
父と同じところに納めてもらうように相談すればいいのかな。
(まだ考えたくはないけどね)
骨壷をもった数組の家族とすれ違った。
きっと納骨なんだろう。
お葬式に見られるような雰囲気はどの家族にもなかった。
突然の別れを受け入れられないような、そんな悲しみだらけの感情から
少し気持ちにふんぎりがついて、家族の死を少しずつ受け入れなければといけないと
そんな一歩を踏み出す区切りをつけたような。
なんだか、そんなイメージがみられた。
「安穏」という言葉がぴったり、そんな場所だった。
総合受付でもらった参拝者カード。
これがあるとカヤコさんがいなくても一人でもお参りができる。
故人との関係、そのほかの個人情報がこれ一枚に。
一句。
仏さま 会うのも今や IT化
なまんだぶなまんだぶ・・・
駅で見つけたリアルせんとくんのポスター・・・
いや、なんとゆうたら言いのか。
ビミョー。
そして、花見へつづく。