三月に受けた検診で引っかかって、
まだ検査は続いていた。
最初のクリニックから近くの大きい病院を紹介されて
MRIで詳しい写真撮影をしたのが先々月で、
元のクリニックのドクターと相談して
今度は市内のどまんなかの総合病院へ。
いや、もう、これで最後にしたいよ。ホントに。
しかも。
総合病院って初診受付は午前中のみ。
朝のラッシュ時にバスとアストラムを乗り継いで
スケッチブックほどの大きさのMRIの写真を大事に大事に抱えて
どうにか総合受付にたどり着いた。
予約の30分前、紹介状を提出しても、まだ8時30分。
受付のおねぃさんが言うとおり、4階にあがって診察受付に予約票を渡して待つ。
椅子に座ってひたすら待つ。
椅子に座ってひたすら待つ。
椅子に座ってひたすら・・・
2時間待つ。
3時間待ちで診察10分とはよく言ったものよ。
中待合でさらに30分ほど待ってようやく番号が呼ばれた。
診察室に入ると、受付で渡した縦割り・横割りの写真をずらーっと並べて
ドクターがひたすら見ている。
ひたすら見ている。
「あー、多分ここですね。」
「んー、以前癒着したとこかな。」
「卵巣じゃなくて卵管かな。」
「子宮の方は~、ん~、そうですねぇ・・・。」
ここで、ドクターが初めてあたしの方を向いて聞いてきた。
「・・・痛いですか?」
ソッコーでこたえた。
「っぜんっぜん、痛くないですっ!」
その力強い「っぜんっぜん」には
"手術をする気は っぜんっぜんねえぞ"
"気合いでどうにかしたいんだよ"
"絶対しないからな"
という無言のプレッシャーをこめていた。
「・・・じゃ、やめましょう。」
"おぉ! これでやっと終わりだよ!"
と一瞬喜んだのもつかの間、
ドクターったら予想外のことをおっしゃる。
「一応、腫瘍マーカーも見ときましょうね。」
「1階の処置室へ行って採血してくださいね。」
「あ、あと内診もしときましょう。」
えー? まだあるの?
しかも、採血なんて。
結果が出るまで待たなきゃいけないし。
午前中いっぱいかかってもまだ終わらなかった。
せっかくの公休日も診察で午後までかかりそう。
仕方ないけど、内診はぱぱっとすませて早く採血してもらおう。
カーテンで仕切られた隣の内診台を案内されて、
ぱぱっと下半身をすっぽんぽんにしてバスタオルまいたとこで
初めて気がついた。
まぁー 立派なスネ毛。
って?えっ?(*゚д゚*)
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午後。
採血後、さらに一時間半待たされ
やっと結果出て再度診察室へはいる。
午前中の内診で、あの毛(どの毛?)も その毛(どの毛?)も
見られたところで帰りたかったのに
腫瘍マーカーは正常値だったということを聞くために
またドクターに会ったのだった。
いや、さすがに今日は こたえたわ。
もうこらえてくれ。(ムダ毛処理はしとくけど)