昨日のおさらい。

女子会のお開きで、なぜか集めたお金が
オーダー表に足りない金額だった。

なんで？？？

みんな自分が頼んだ料理を書きだしてみる。

オーダー表と比べて見ると、一致していた。
（酔っぱらってるのにすごい）

「ドリンクも書いてみようか。」

えっと、あたしは生が一杯とウーロン茶一杯。

車のクサカベさんはウーロン茶が二杯。

ほかの人はどうだっけ？？

「私は生が３杯とウーロン茶１杯です。」

ビールが苦手なはずの新人ワッキさんは、
なぜか３杯。

「ニシキバラさんは生が３杯でしたよね？」

どうも酔っぱらって最強レベルマックスに達したワッキさんが
ニシキバラさんのオーダー分を確認した。

「はぁ？　あたし、生は２杯じゃけど？？」

「え～～～？３杯でしたよぉ～～～。」

こら、ワッキさん酔って強気になってるよ。

「うん、ニシキバラさん３杯じゃなかった～？？」

なぜかシラフのクサカベさんまでが、ニシキバラさんにそう言い放つ。

「ちーがーうーー！！あたしは生は２杯です！！」

「え～～～？じゃなんで足りないんだろう。」

「ほうよね～～。」

ワッキさんもクサカベさんも不足分の発生に首をかしげる。

「わかった！！お通し代が入ってない！！」

確かに、オーダー表にはお通しは入ってないけど、
料金に含まれるなら、なんか項目があるんじゃない？
お通しの塩キャベツ、お金払わなくていいのかな。

「えーじゃあ、なんでーーー？？」

「あたし、明日神楽見に行くけぇ朝が早いんじゃけど・・・。」

「私は仕事なんです・・・。」

あー、なんだかアタシも眠たくなってきた。
もう不足分、人数で割ったらいいじゃん。

「いや、絶対おかしい。」

「だって、端数を切り上げて払ってんだから足りないはずないじゃん。」

「ねー？？ほんとに生３杯じゃなかったです？？」

「私はちゃんと払ったよ。」

「２杯だってば！！」

「オーダー表をみないで、メニューを見ながら計算してみよう。」

「だって、思ったより高くついたし、あれもこれも頼むけぇよ。」

「えーっ！好きなのを頼んでいいって言ったのに。」

「ワッキさん、肉ばっかり頼んだし。」

「ほれ、オーダー票みてよ。一皿８００円も９００円もするのばっかり。」

「つくね、一本２１０円じゃったけぇ、やめたよ。人数分頼んだら高くつくし。」

「そうでしょー？一品１０００円近くなると躊躇するもんよ。」

「いや、でもそれとお金合わんのは違うんじゃない？？」

「ねぇ、誰か読み上げるけぇ、メニューみて値段を計算してや。」

***********　このあたりまで覚えているが、酔っぱらったのと
眠たかったのとで、もう誰が何を言ったのかわからない。　***************

「・・・あの、ちょっと聞いてみるんだけど。」

グダグダグダグダ言い合ってる中、
クサカベさんが、少し落ち着いた口調でアタシとワッキさんに
聞いてきた。

クサカベさんは車だったので、お酒は飲んでない。
あーだこうだ言っても、冷静であった。

「さっき、ワッキさん、キヨサカさんに１０００円を
細かくしてもらったよね？」

うん、さっき５００円１枚と１００円５枚わたしたよ。

「その直前、ワッキさんがね、キヨサカさんが払った３０００円を
『一旦引っ込めて』って言ったよねぇ。」

うん、３０００円を一旦財布に戻してそれから１０００円を小銭で
ワッキさんに渡したよ。

うん、３０００円を一旦財布に戻してそれから・・・

うん、３０００円を一旦財布に戻して・・・

うん、３０００円を一旦財布に戻して
それから、あたしお金払ってません。

 ワーイ＼(^o^)／

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お店のオーダーの記載が違ってるかもとか、
ニシキバラさんが３杯飲んだとか、
ワッキさんが高い肉ばっかり頼むからとか、

メンバーの人間性を垣間見ることができた
大変有意義な女子会であったね。

その後も

「誘うメンバーを考えようや。」
「ワッキさんオーダーする時は要注意。」
「ゆうとくけど、あたしは２杯！自分のことは自分がよく知っとるけぇね！」
「今度はドリンクも『正』の字つけていこうや。」
「Ａ型が一人入ったら違うんじゃない？」
「なんか酔いがすっかりさめたよね。」

お金が足らないと騒ぎ出してから約１時間。
お店を出る頃にはもう日付が変わろうとしていた。

お店のおにぃさんおねぇさん、ごめんなさい。

閉店、一時間遅れたのはアタシがお金を払ってなかったからです。

もうしません。