カテゴリ:独り言、駄文
公開を明日に控える映画『ノルウェイの森』のオフィシャルサイトに、本作が見事に村上春樹の原作の世界観を表現したことがわかるスペシャルコンテンツが掲載された。「Scenes from Norwegian wood」と題されたこのコンテンツからは、トラン・アン・ユン監督のこだわりが伝わってくる。
今回、オフィシャルサイトに掲載された「Scenes from Norwegian wood」は、まさにそのトラン監督の手腕がわかるコンテンツ。映画のワンシーンを背景に、小説の世界から飛び出したような映画のセリフが映し出され、次の瞬間、ページをめくるように画面が切り替わると、左側にはそれにつながるシーンがかわるがわる映し出され、右側には小説の1ページのようにそのシーンの会話を掲載。それは、映画と原作が調和したすばらしい仕上がりだ。 映画『青いパパイヤの香り』『シクロ』など、その映像の美しさに定評のあるトラン監督。原作者の村上が、そのトラン監督の作品を気に入っていたことも、「ノルウェイの森」が映画化に漕ぎ着けた理由の一つだとプロデューサーが本作の公式ツイッターで伝えていた。そんなトラン監督と村上が求めた世界観が合致したことがわかるコンテンツだ。 『ノルウェイの森』は、村上春樹の代表作「ノルウェイの森」を20年以上の時を経て映画化した渾身(こんしん)の一作。学生紛争の時代を舞台に、主人公ワタナベ(松山ケンイチ)の喪失と再生の恋愛物語を描いた。「Scenes from Norwegian wood」に見事に表された映画と原作の融合を、映画を観る前に感じ、また映画を観た後にその思い出を振り返るように、このページを訪れてみるのもよいかもしれない。 映画『ノルウェイの森』は12月11日より全国公開 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.12.11 19:50:51
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