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カテゴリ:アウトレットニュース
今や佐野市の顔とも言える「佐野プレミアム・アウトレット(PO)」で、万引の増加が目立っている。捜査側には防犯意識の甘さを指摘する声も。周辺交通網が整備され、さらなる来場者増加が予想される中、県警は被害抑止のため、積極的に防犯体制の強化を呼び掛けていく考えだ。 佐野署によると、3月末時点で管内の万引認知件数は、前年同期比26件増の65件。約1・7倍に上り、全体の約4分の1が同施設に集中しているという。 また同施設によると、店舗拡大に伴い被害も増加傾向で一昨年は四十数件、昨年は六十数件を認知。今年は東日本大震災の影響で時短営業日などもあったが、「前年をわずかに上回る」推移だという。
■北関で広域化? 都心から車で約1時間。高速道インターから約1キロ。交通の便に恵まれた同施設は、強窃盗のため来県し犯行直後に県外に逃走する手口「ヒットアンドアウェー」の標的になりやすい。3月には北関東自動車道が全線開通。さらなる広域化も懸念され、県警の中には防犯体制の強化を求める声が大きい。 ある捜査幹部は「防犯カメラ設置店を増やすべきだ。防犯効果が相乗的に高まり、映像の多角的分析も可能になる」と強調。「ブランド品は高値で転売される。『狙われている』という自覚を強くしてほしい」と漏らす。 同施設も被害をただ見過ごしてきたわけではない。昨年3月には警察官を招き対策研修会を実施。共用部の巡回を強化しているほか、各店には積極的な声掛け、防犯カメラやタグの設置を繰り返し訴えているというが、実際の対応は各ブランド本社の判断に委ねられており、「一律には進まない。なかなか解決に至っていないのが現状」と頭を悩ませる。
■地域と協力も 一方で同じ地区にある「イオン佐野新都市ショッピングセンター」では、地元の高萩町防犯パトロール隊が休日の店内巡回を始めてから、万引被害の届け出が半減したという。県警は“見せる警戒”は有効な抑止策になるとして、「もし人員増や設備投資が難しいならば、地域と協力するのも一つの手ではないか」などと指摘する。 例年ゴールデンウイークにはセール(今年は8日まで)が開かれ、1日3万人以上の買い物客が訪れるという佐野PO。繁忙期を狙った万引を1件でも減らそうと、4月30日には佐野署員や同パトロール隊員ら約10人が啓発チラシを配った。同施設の小嶋尚登支配人は「犯行を見つけたら、速やかに警察に通報する」と強調した。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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