テーマ:イギリス大好き!(509)
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一年前に起きた、ロンドンの同時多発テロの犯人は、アルカイダなどのテロ組織とは実は無関係で、移民2世としてのアイデンティティーを遠い祖国に見出したことが動機だと、先日ニュースで報じられていました。「ロンドンはいろんな人種がいるコスモポリタンよ。」と胸を張る知り合いのロンドナーの言葉をいつもうすらさむく思っていた私には合点のいく説明でした。ベールのかむった赤ちゃんを抱いた女の人は、電車で席を譲ってもらえず、きたない町に集まって住み、安いスーパーでくずのような野菜を買う。教育も就職も、どう見たって、機会さえ平等に与えられない。イギリスに生まれ、育ち、英語を母国語としても疎外感がつきまとう。
アメリカに渡ったアイルランドのダンスや音楽が、カナダに渡ったスコットランドの音楽が、祖国のよりずっとそれらしいのも、アイデンティティーを強くダンスや音楽に求めたからといいます。動機は同じでもこちらはずっと平和的。 では、私たち日本人のアイデンティティーのよりどころとなるのは何だろう? 童謡?美しい町?美しい山河?宗教?言語?親戚の集まり?近所の人々? 多くは戦争のとき失って、70歳より若い人には何も思いつかないかもしれない。 菊と刀 外国人から見た日本人の姿には、60年経っても根本的にはそんなに変わっていない民族の姿があります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年07月09日 12時43分06秒
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