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前々回の、フィドルのハーフシャープについての続き。
ある曲をナチュラルとシャープをきちんと音程をとって弾くと、なんか、きれいに収まりすぎるなあ、と思うことがあります。 一昔前のフィドラー、例えば、Mairtin ByrnesやBobby Caseyの音源を聴くと、いっぺんに昔にタイムスリップするような、時空がゆがんだ世界に放り込まれるような気がします。調弦を含めて音程の取り方が大きな要素になっていることは確かでしょう。 特にハーフシャープについて注意深くよく聴いてゆくと、例えば、Gの指使いのキーのとき、A線のドのナチュラルは全部ハーフシャープにとっているようにも聴こえる(夢で教えてもらったとおり!)けど、G線の3の指のドはナチュラルにしっかりとり、E線のソまでがハーフシャープになっていたりすることもあるので、こう言えるかもしれません。 ハーフシャープは、フィドルの楽器の特性上生まれた音程で、E、A、D線上での2の指の使い方のいわば指癖のようなもの。その味わいある音程は当時の人々のフィーリングにマッチしていた、と。 ちなみに、DやAの指使いのキーのとき、ドやファのシャープの音は、ちゃんとシャープにとっていたりします。耳慣れないと、彼らの音楽は最初聴きつらく感じるかも知れませんが、このハーフシャープの世界をぜひ、楽しんで聴いてみて下さい。そして、自分でもチャレンジ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年05月26日 13時40分47秒
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