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2015年11月06日
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カテゴリ:音楽について
前回、ライブでの録音録画は、マナー違反、というお話をしましたが、


伝統音楽のライブを、クラシック音楽を鑑賞するときのマナーを当てはめるべきだ、


とは、私は、ぜんぜん思っていませんよ。


音楽のバックグラウンドが違うので、演奏の場も違いますし、お客さんの楽しみ方だって違います。


伝統音楽は、もともとは、ダンスの伴奏だったので、ずっと、注目されるべきはダンスのほうでした。


けれども、すばらしい演奏家もいることだし、演奏を演奏として聴いてみよう、となったのは、20世紀になってからだそうですね。


だから、伝統音楽のライブの方式は、今だって試行錯誤であるわけです。


日本の人は、クラシック音楽のときのように、みな黙って演奏家に注目して聴くのが好きですが、


イギリスやアイルランドでは、たいてい、片手に何かドリンクを持って聴くことが多いのではないでしょうか。


演奏が始まる前は、友人たちとおしゃべりの時間を楽しみ、それはまるでパーティーのようににぎやかで、音楽が始まったら静かに耳を傾ける。


パブでもホールでも、こんな、スタイルが主流のような気がします。


日本のパブのライブで、「ガイジン」が、どんちゃん騒ぎをしていて、演奏はまったく無視されて誰も聞いていない、


という驚きの光景を目撃したことが何度もありますが、


大騒ぎをしている「ガイジン」は、たいていアメリカ人のようでしたが、日本人のお客も同じ態度の人がいますよね。


それは、やっぱり、文化を理解しない人たち、マナー違反と言っていいでしょうね。


パブだからといっても、日本では事情が違うので、ミュージシャンが演奏する場を間違えている、といってもいいかもしれませんね。


また、「アルタン」など世界的にも有名グループは、ロックやポップスのメジャーなグループのスタイルをとって、


海外ツアーなどでは、1000以上も入る大きなステージで、マイクを効かせて大音量でコンサートをしていますが、


私は、そういうスタイルは、音楽の性格から外れてしまうように感じて、あまり好きでありません。


伝統音楽の良さを失わずに聴くことができるのは、


せいぜい50人のお客さんと、響きの良い、生音の、こじんまりしたアットホームな会場。


これが、一番じゃないかなと思っています。


こんなツアーでは外貨獲得できないですが。









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最終更新日  2015年11月06日 11時39分08秒
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