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フィドル上達法

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2017年07月07日
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カテゴリ:音楽について

古楽は、英語表記ではearly musicといい、バロック期(1750年ごろまで)を含むそれ以前の音楽をオリジナルの楽器を用いて演奏する、ということで


トラディショナル音楽は18~19世紀にまでさかのぼれますので、一部時代が重なっています。


トラディショナル音楽は、アイルランドのバロック期の作曲家ターロック・オキャロランと、スコットランドの18世紀のニール・ガウや19世紀のジェームズ・スコット・スキナーなどの作曲家を例外として、基本的に 作者不詳の音楽 を扱うのが特徴です。


古楽では、逆に、作曲者によって作曲されたものが中心のようですが、イギリスの当時流行のカントリーダンスのチューンブックである、通称プレイフォード「Playford's Dancing Master(1651~1728)」も作者不詳の音楽ながらその範疇である、というところが面白いです。


イギリスの曲においては、同じ曲を古楽とトラッドの 2つの異なるアプローチでもって 演奏されることがある、ということです。


古楽とトラッドが、時代を同じくすることによって生まれる共通点は、そのほとんどが ダンスチューン(舞曲) である、ということで

双方とも、踊りやすいリズムをつけて演奏することが求められるのですから、バロックヴァイオリンやフィドルのような擦弦楽器では、長いスラーよりも、適宜に弓を返してアクセントをつけて弾く、など必然的に似てくるのは興味深いです。ボウイングが似ているのですね。



一番の違いは、古楽は、当時演奏された様式をディティールにおけるまで研究し、再現する、ということに重きを置かれるのに対して

トラッドでは、素材(曲)を古い時代に求めながらも、今を生きる 演奏者の現代的な感覚 と(作曲者や当時の時代の解釈でなく) 演奏者自身のスタイル を重視し、また、現在も新しい曲が作り続けられている、進化する伝統 である、というところだと思います。


同じイングリッシュチューンを双方のアプローチで演奏されるのを聴き比べると、それらの相違が明らかで大変面白いです。






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最終更新日  2017年07月08日 01時57分25秒
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