【相棒season9】第15話と視聴率「もがり笛」
第15話の視聴率は、前回の20.4%より上がって、21.2%でした♪「もがり笛」とは、冬の季語で、強い風が電線や竹垣の間を通る時に出す、かん高い笛のような音のことだそうです。転じて、刑務所では、狭い所に閉じ込められた人があげる悲鳴という解釈もしているそうです。ドラマの最初と最後、風の音がヒューヒュー鳴って、もがり笛が聞こえました。2組の被害者遺族と2人の犯人を対比して、切ないドラマでした。 今回は、右京さんが犯人を間違って推理するという形で、ミスリードしました。医療刑務所内で、重病懲役囚の浪岡収造(赤星昇一郎)が刑務所内の厨房の包丁で殺害されました。浪岡は肝硬変から回復、もうすぐ元の刑務所に戻る矢先の出来事でした。 殺したのは、浪岡と対立していた重病懲役囚の江田勉(火野正平)かもしれないと右京さんは推理しました。末期がんで車椅子でしか移動できない江田が犯人なら、凶器を用意した共犯者がいるはず。介護士の井上洋子(つみきみほ)か、教戒師の佐野(遠山俊也)かと疑いましたが・・・結局、真犯人は予想通り洋子でしたが、人間関係と殺害理由、ちょっと複雑でした(汗) 江田は、洋子の父を殺した犯人でした。洋子の母は父の死後、落ち込んで具合が悪くなり、母の介護をしたくて洋子は介護士になりました。でも、介護士になれた時、母は既に死亡していました。ある日、全国で初めて介護士を募集した医療刑務所に見学に行ったら、偶然、江田を見つけたそうです。洋子は、復讐するつもりで、その医療刑務所に入りました。右京さん達が調べたらすぐ被害者遺族だと分かったのに、刑務所は、採用時、身元調査しなかったのでしょうか?(^^;)でも、江田ががんの痛みをまるで罰を受けるかのように、じっと耐えていた様子を見て、洋子は復讐心がなくなったようです。洋子が医者を呼ぼうとしても、江田はそれを制して、じっと痛みを我慢・・・一方、江田の方もその時、洋子が「許さない。絶対に許さない」と言ったので、彼女が被害者遺族だと気づいたそうです。江田は彼女に殺されるかもしれないと思い、死を覚悟して、被害者遺族に手紙を書く気になり、教戒師の話を聞く気になりました。書いた手紙を教戒師の佐野に渡しました。 一方、江田に似た殺人犯の浪岡が肝硬変で、同じ医療刑務所にいました。浪岡は暴力団員で、暴力団員は仮釈放が認められません。刑務所内で、離脱指導を受けて、暴力団から離脱したそうです。でも、彼の身元引受人となった内縁の妻は、その暴力団関係者の女でした。告発文が届いたので、調べ直したら分かったそうです。それで離脱は偽装だと分かり、仮釈放は取り消しになりました。告発文が届かないと分からないなんて、これもお粗末ですね(^^;) 何の反省もなく偽装離脱をしてまで、仮釈放されそうになった人がいる。それを知って、洋子は浪岡を許せなくなってしまいました。洋子「浪岡こそ、被害者遺族の恨みを知るべきなんです」それで、洋子は被害者遺族、茂田早奈江の名前を使って、浪岡に手紙を出しました。「私の夫を殺したことは絶対に許せません。出所したら、真面目に償うことを望みます」文面にはそう書いてあったので、チェックを通りました。でも、その後、文面に暗号のような番号を書き足しました。それを繋げて読むと、「出所したら殺す」浪岡は再び読んだ時にそれに気づいて、「ぶっ殺してやる」と騒ぎました。洋子はその後、すぐにその番号を消したようですが、鑑識の米沢さんは気づき、右京さん達に特殊な眼鏡をかけさせて、暗号を確認しました(笑) 洋子は浪岡があまりに「殺す」と騒いだので、心配になりました。彼は肝硬変が治り、もうすぐ元の刑務所に戻り、いずれ刑を終えて、釈放されるでしょう。自分が出した手紙のせいで、被害者遺族を危険にさせてしまう。浪岡が元の刑務所に移送されるという前日、洋子は決意して彼を殺害しました。江田はそれを目撃して、驚きました。理由は分からないが、きっと自分が彼女を鬼にしてしまったに違いないと責任を感じました。そして、償いのために、彼女の罪を被って自殺しようと首を吊りました。遺書まで書いて。 江田の遺書「浪岡収造を殺したのは私です。その罰を受けるため、残り僅かな命を放棄します」 でも、洋子が発見して、懸命に江田を蘇生しました。洋子「許さない。最後まで生きて償って」江田は一命を取り留めました。洋子のその姿を見て、右京さんは江田に言いました。右京「彼女のあの姿を見て、僕は思いました。 人の罪を被るという償い方は、絶対にあり得ないのだと」 でも、江田が罪を被ろうとまでしてくれたから、洋子は嬉しかったのではないでしょうか?「許さない」と言い続けながらも、もう既に許していたような気もしました。これで完全に江田のことは許せたと思います♪ただ、今度は洋子が浪岡の遺族に恨まれてしまうかもしれませんね(^^;) 浪岡が殺した人の妻・茂田早奈江は、浪岡を殺してくれた犯人に感謝しているので、少しでも罪が軽くなるよう務めたいと言っていました。浪岡は、早奈江にお詫びの手紙を何通も出していましたが、それも罪を軽くしてもらうためだったようです。彼女はその手紙を全部読んでいましたが、許すつもりはなく、浪岡の身元引受人の内縁の妻の身元を調査会社で調べさせて、組関係者と分かり、偽装離脱の告発文を出したそうです。2人の遺族女性の執念と2人の殺人犯が、教戒師の佐野で繋がっていたという複雑な事件でした。 それにしても、宗教関係者は捜査令状があっても手紙を見せなくていいとは驚きでした。いろいろ豆知識もふんだんに盛り込まれた興味深いお話でした♪ 次回は、右京さんが監察対象?!懲戒処分にしようと狙っている?大丈夫でしょうか?気になります。 尚、番組の最後で、右京さんのティーカップを5名様にプレゼントという紹介がありました。応募は、こちらです。公式HP(右京ティーカップ・プレゼント応募)(応募〆切:2/22(火)24:00迄) この新バージョンの右京ティーカップ、2/16(水)から発売開始したそうです。¥8,200(税込)/1客、¥16000(税込)/2客セット前作と同じ値段らしいですが、高いですね(^^;)今作は、右京さんの趣味・特技であるチェスをモチーフにしたそうです。 ご購入は、テレ朝ショップで。 【視聴率推移とレビューリンク】 (関東地区)[第1話]17.7% [第2話]19.6% [第3話]18.4% [第4話]20.2%[第5話]21.1% [第6話]20.5% [第7話]19.7% [第8話]21.2%[第9話]19.3% [第10話](元日SP)19.3%(レビューなし)[第11話]19.8% [第12話]20.4% [第13話]22.5% [第14話]20.4%[第15話]21.2% 【第15話粗筋】 (公式HPより)「もがり笛」医療刑務所の重病懲役囚の浪岡が殺害された。肝硬変から回復、元の刑務所に戻る矢先の出来事だったが、いったんは認められた仮釈放が取り消され、房で暴れることがあったとか。そんな浪岡をあざ笑うなど、対立していた重病懲役囚の江田(火野正平)に疑惑を抱く右京(水谷豊)と尊(及川光博)。1週間前になって被害者遺族に手紙を書きたいと言い出し、教誨を希望した江田に何があったのか?教戒師の佐野(遠山俊也)によると、ベッドで苦しむ江田を、介護士の洋子(つみきみほ)が何もせず見下ろしているだけ、という騒動があったという。洋子に確認すると、医師を呼ぼうとしたが、江田に制止されたらしい。末期がんで車いすでしか移動できない江田が犯人なら凶器を用意した共犯者がいるはず。職員を調べた右京と尊は、江田と洋子の意外な関係を知る。2人の間には何が...!? ゲスト:火野正平 つみきみほ 遠山俊也脚本:櫻井武晴監督:和泉聖治 『相棒-劇場版2-』レビュー できれば応援クリック、よろしくお願いします♪(^^)