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カテゴリ:朝ドラ「ゲゲゲの女房」
9/25(土)、『ゲゲゲの女房』が終わりました。 期待通り、最終回の視聴率、このドラマの最高視聴率で、23.6%でした♪(^^) 前日、盛り上げてくれたTBSさんにも感謝ですね(笑) 156回全部の平均視聴率は18.6%と、高視聴率でした。 このドラマは、前作の低視聴率を受けて、初回視聴率、朝ドラ史上最低の14.8%で始まりました。 これは初回視聴率だけでの比較で、初回以降の14.8%以下は、今までも沢山あります。 でも、このドラマは、ドラマ内容が面白かったので、その後、段々、視聴率が上がってきました♪ 朝ドラとしては、久々に20%台を何度も超え、高視聴率となりました。 ゲゲゲブームを起こし、水木夫妻も何度もテレビに出演しました。 そして、最終回は最高視聴率で、有終の美を飾りました♪ このドラマ、私も大好きでした♪(^^)
このドラマの成功理由は、次の5点があると、私は思います。 1、実在のモデルの水木しげるさんと、その漫画に人気があったこと 2、今までにないヒロイン像 3、脇役までキャラが皆、魅力的(豪華キャストの名演技&脚本でのキャラの魅力) 4、計算されつくした脚本の巧みさ(ぶれない視点と構成の巧みさ) 5、徹底した調べで、大道具から小道具まで、昭和の時代を再現 (おまけ)始まり時間を8時ジャストに前倒ししたこと
特に、1番めの水木さん人気と鬼太郎人気は大きいでしょう。 鬼太郎は何度もアニメ化され、子供時代に『ゲゲゲの鬼太郎』アニメを見た人は、世代を超えて、沢山います。 その漫画を描いた人の実話というだけで、見た人は多いと思います。 タイトルバックだけでなく、ドラマの随所にもアニメキャラや妖怪が出て来て、ムードを盛り上げてくれました♪
第2に、今までにないヒロイン像。 今までの朝ドラは、前向きで、積極的、自分の夢を叶えるヒロインが多くて、ワンパターンでした。 「ちりとてちん」の喜代美と「つばさ」のつばさは性格は少し違いましたが、夢を叶えるという点では同じでした。 でも、このドラマのヒロインは、内気で、自分の夢を持っていなくて、専業主婦のままでした。 途中、極貧だった時は、どうして働かないのだろうと疑問でした(汗) 私は、ヒロインが専業主婦だから受けたというわけではないと思います。 私が思うに、このドラマの主役は、布美枝ではなく、本当は村井茂の方だったと思います。 一応、布美枝がヒロインという形を取っているので、画面には布美枝が沢山、映りました。 でも、ドラマの流れは茂を基に動き、いろいろな事件を解決するのは、いつも布美枝ではなく、殆ど茂でした(藍子のゲゲゲの娘騒動はイカルが解決)。 その茂役の向井理さんが素敵だったので、余計に女性ファンから受けました♪ 朝ドラの陰の主役が男性・・・これが新しかったと思います。 極貧から抜け出したのは、布美枝の活躍ではなく、大手出版社から漫画の注文が来たから。 「悪魔くん」のテレビ放送や、「鬼太郎」のアニメ化の話、盛り上がりました♪ そして、スランプになってしまった時、茂が妖怪を見て立ち直るのも盛り上がりました。 「小豆洗い」、可愛かったです♪
こういう言い方をすると、怒られるかもしれませんが、 従来脇役の人物を、朝ドラはいつも女性が主役なので、形式上、布美枝を主役にしたような気がしました。 「女房からの視点で、水木しげるの人生を描く」という、女房からの視点が新しかったので、これで良かったと思います。 最後の週で、茂など家族から感謝され、内助の功も報われました。 こういうヒロインもありだと証明できたのは、大きかったと思います。
そして、第3に、回りのキャラが皆、魅力的で、俳優さんも名演技でした。 第24週の「人生は活動写真のように」でのイトツの話も素敵でした♪ 無声映画の時代の話がセピア色に語られ、風間杜夫さんと竹下さんの名演技が光りました。 源兵衛、茂と亭主関白の中、逆の夫像で、ほのぼのとしました。 女房像も、ミヤコや布美枝のように言われたままついいて行く女房だけでなく、イカルのように、逞しい女房もいて、こちらも中和されました。 戌井夫妻も理想の夫婦像のようで、良かったです♪ 実在しないすずらん商店街の人達との交流も良かったです♪ 前半は美智子さん、後半は靖代さん達3人組が最終週まで盛り上げてくれました。
昭和の時代を、昔の自分と重ね合わせて振り返られたのも人気の一つでしょう。 昭和20年代から昭和の終わり近くまで、世情を調べて、忠実に再現しました。 白黒のブラウン管テレビや、大きな電卓、インスタントラーメンの試食など、懐かしかったかもしれません。 苦労してお金を工面して、質屋でテレビを買い、「テレビくん」を書いて賞を貰ったのも感動しました。 廃れてしまった紙芝居の話は切なかったです。。。 貸本漫画も廃れ、そういう世の中の流れも分かりました。
脚本の構成、全話通して、ぶれず、「見えんけどおる」で、筋が通っていたと思います。 子供の頃、「べとべとさん」で、茂と布美枝は出会い、最終回でも、「べとべとさん」に2人で会いました。 布美枝は、おばばから「見えんけどおる」妖怪などの話を聞き、どんなに貧乏でも茂の妖怪漫画を支える陰の力となりました。 貧乏神や「妖怪いそがし」など、いつも傍に妖怪がいました。 そのうちに、茂は、妖怪はいないかもしれないと思って、スランプになり、 「小豆洗い」に会ったことで、スランプを脱出しました。 そして、2人の父を見送り、見えない世界を余計に身近に感じて・・・ 最後、妖怪達に見守られて、2人はこれからも歩いて行く・・・ 全部通すと、そんな話でした。 最後の源兵衛さんとの別れを死の前に、脳梗塞の時に持ってきたのは、素晴らしい構成でした。
余談ですが、始まり時間を8時ジャストに前倒ししたことも良かったと思います。 最近は、女性も働いている人が多いので、出勤前に見るには早い方がいいでしょう。 切りがいい時間なので、覚えやすいです。
総集編、いつやるのか、まだ分かりませんが、楽しみです♪(^^)
尚、『ゲゲゲの女房』のDVD-BOXは、(1)(2)(3)と3セットに分かれています。 パート1は発売済みで、第1週~第8週迄を収録。 パート2は第9週~第16週迄で、10月21日発売。 パート3は、第17週~最終週(26週)迄で、12月3日発売です。
次回作は、『てっぱん』ですね。 『ゲゲゲの女房』の余力をかって、最初は視聴率がいいでしょうけれど、その視聴率を維持できるかどうかですね。 広島県・尾道で生まれたヒロインが、大阪に行って、祖母とお好み焼き屋をやる庶民派ホームドラマだそうです。 コテコテの話にならないことを希望します(笑)
【レビューリンク】
視聴率情報、追加記入しました。 半年間、ご愛読、情報、コメントいただいて、どうもありがとうございました♪(^^) できれば応援クリックよろしくお願いします♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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