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カテゴリ:’11ドラマ
「旅順総攻撃」 第10回(第3部初回)の視聴率は、12.7%(関東地区)でした。 下記の視聴率一覧表の通り、第1部、2部に比べると、初回の視聴率、段々、落ちています(^^;) 第3部は、全部、「日露戦争」が中心なので、好みが分かれてしまうかもしれません(汗)
これは、撮影開始から4年、この3年毎年暮れに放送してきたスペシャルドラマの完結編です。 第3部は、10回(12/4)~13回(12/25)までの4回で、これで遂に完結です。 日本が近代国家への道を歩み出した明治時代、四国・松山出身の男達3人の生きざまを通じて、難局に面していた時代の日本の群像を壮大なスケールで描いてきました。 3人のうちの1人、正岡子規(香川照之)は第2部で既に亡くなってしまいました。 この第3部は、日本が存亡を懸けて戦った日露戦争が中心です。
今回、日本の陸軍・第三軍は、旅順攻撃をしました。 でも、旅順要塞はベトンで固められた近代要塞で、正面攻撃を敢行するも、ことごとく失敗。 沢山の犠牲者が出て、切ないお話でした。 ただ、戦いのシーンは、「江」とは違って、迫力がありました。 負けているせいか、陸軍と海軍、仲が悪そうでした(^^;) それにしても戦争って、お金がかかるんですよね。 日露戦争が始まる直前、日本はお金がなくて、日本銀行が持っていた正貨は、僅か1億1700万円でした。 これでは戦争ができないので、日本銀行副総裁の高橋是清(西田敏行)は、ヨーロッパの銀行や金融家を回りました。 でも、どこも相手にしてくれません。 そんな中、一人だけ、日本政府の公債発行額の半分の5000万円を引き受けてくれるという金融家がいました。 アメリカのユダヤ人のヤコブ・シフさんです。 さすがユダヤ人。 お金持ちですね(^^) ロシアには、ユダヤ人が500万人いて、ユダヤ人を迫害しているそうです。 そのロシアに日本が勝てるか分からないけれど、長く戦えば、ロシアも疲弊するだろうとの真意でした。 高橋「深井。 世界は複雑だな」 本当に複雑ですね。 現代でもヨーロッパの小さな国、ギリシャが破産しそうとのことで、ユーロ使用のヨーロッパ皆、いえ、世界皆が悪くなっています。今も複雑です(汗) 世界は、この小さな日本と大国・ロシアの戦争に注目していました。
海軍と陸軍の作戦会議の時に、連合艦隊作戦参謀の真之(本木雅弘)が主張した通り、 旅順北西にある二〇三高地を攻略して、そこに観測点を置き、旅順艦隊を砲撃すれば良かったのに。 でも、陸軍の満州軍総参謀長・児玉源太郎(高橋英樹)は、要塞そのものの陥落が目的であるとして、真之の意見を退け、乃木希典(柄本明)を第三軍司令官に任命し、旅順攻略を命じました。 何の情報もないのに、旅順要塞を甘く見すぎましたね(汗) 何の情報もなく、攻めろと言われて、第三軍は肉弾となって正面攻撃を敢行し、どんな砲弾がどこにあるかなど調べていきました。 そして、次は、穴を掘り進めて旅順要塞に近づくという正攻法で・・・ 沢山、犠牲者が出て、第三軍、お気の毒でした。 それにしても、柄本明さん、沢山、ドラマ出演していますね。 『妖怪人間ベム』と『HUNTER』にも出演しています。
次回は、「二〇三高地」。 少しは、日本軍に有利な展開になるでしょうか? 今回、あまり出てきませんでしたが、真之(本木雅弘)と好古(阿部寛)の活躍に期待します。 なお、最初の語り、第3部の説明のようで、重要そうな気がしたので、書き写します。
<オープニングの語り> まことに小さな国が開花期を迎えようとしている。 小さなといえば、明治初年の日本ほど、小さな国はなかったであろう。 産業といえば、農業しかなく、人材といえば、300年の間、読書階級であった士族しかなかった。 明治維新によって、日本人は初めて、近代的な「国家」というものをもった。 たれしもが「国民」になった。 不馴れながら、その「国民」になった日本人たちは日本史上、最初の体験者として、その新鮮さに昂揚した。この痛々しいばかりの昂揚が分からなければ、この段階の歴史は分からない。 社会のどういう階層のどういう家の子でも、ある一定の資格を取るために必要な記憶力と根気さえあれば、博士にも官吏にも軍人にも教師にもなりえた。 この時代の明るさは、こういう楽天主義からきている。 今から思えば、実に滑稽な事に、米と絹の他に主要産業のないこの国家の連中が、ヨーロッパ先進国と同じ海軍を持とうとした。 陸軍も同様である。 財政の成り立つはずがない。 が、そのようにして、ともかくも近代国家を作りあげようというのが、元々、維新成立の大目的であったし、維新後の新国民達の少年のような希望であった。 この物語は、その小さな国がヨーロッパにおける最も古い大国の一つ、ロシアと対決し、どのようにふるまったかという物語である。 主人公は、あるいは、この時代の小さな日本ということになるかもしれないが、ともかくも我々は、3人の人物の後を追わねばならない。 四国は伊予松山に3人の男がいた。~ (ここからは、いつものオープニングと同じ、真之、好古、正岡子規の紹介)
【第10回粗筋】 (Yahooテレビより) 1904(明治37)年。ロシアはバルチック艦隊の日本派遣を決定する。ロシアの旅順艦隊はいまだ健在で、バルチック艦隊と合流された場合、日本の連合艦隊に勝ち目はない。旅順要塞(ようさい)に守られた旅順艦隊を撃破するため、7月、連合艦隊司令長官・東郷平八郎(渡哲也)ら海軍は陸軍と作戦会議を開く。連合艦隊作戦参謀の真之(本木雅弘)はその席で、旅順北西にある二〇三高地を攻略してそこに観測点を置き、旅順艦隊を砲撃することを主張する。しかし陸軍の満州軍総参謀長・児玉源太郎(高橋英樹)は、要塞そのものの陥落が目的であるとして、真之の意見を退ける。陸軍は乃木希典(柄本明)を第三軍司令官に任命し、旅順攻略を命じる。8月、この動きに旅順艦隊が反応し黄海での海戦になるが、連合艦隊は敵を壊滅させるには至らない。一方、好古(阿部寛)は児玉から、新たに秋山支隊の編成を命じられる。正面攻撃を敢行した第1次総攻撃は、6日間で1万6千人もの死傷者を出して失敗に終わる。堅固な要塞を攻略できないまま、第2次総攻撃も失敗する。そして10月、バルチック艦隊が日本に向け出発する。
【視聴率一覧】 (関東地区)
【原作】 司馬遼太郎 「坂の上の雲」 【脚本】 野沢尚、柴田岳志、佐藤幹夫、加藤拓 【主題歌】 StandAlone/麻衣 【音楽】 久石譲
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