テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:旅先
車で二時間半でその都市に着く。アタクシ達が住む旧州都から十分出たら、もうみごとなド田舎。
まず田園風景がしばらく続き、二十分後には海辺の景色が少しだけチラリと覗く。その後は高速道路が山中の峠を越えたり、湖のほとりを緩やかにそったり、小さな農村で可愛らしい家が仲良く並んでいたり、とても奇麗な景色ばかり。 だが、その海辺の都市に着く三十分ほど前から一変する。周りが急速に「都会」に変身していく。 その道のり、アタクシ達は何の話しをしてあんなに笑っていたのだろう。ムーミンは「もういいかげんにしないとレスト・ストップにでも止まんなきゃもたないっ」というほどゼーゼー笑っていたけれど、あんなに長い間二人で笑っていたのに内容が思い出せない。 帰りは帰りで、二人とも「嗚呼、ステキだったねぇ、あのレストランの料理ってどうしてああ美味しくて給仕さんが気が効いててステキなんだろうねぇ」と「ステキ」を連発してウットリ。 「今回はついに美術館に行かなかったけどたまにはいいねぇ、また近いとこ行こうね。」そんな話しをしながら暗い高速道路の空をボーッと見上げた。 そうしたら... 流れ星! あ! 「そういえばパーセイイド流星群だ!おとといから!」 あ! 忘れていた! ムーミンは運転で眼が放せなかったけれど、アタクシは車のムーンライトを開いて、シートを倒して流れ星を数えた。 いつか同じ時期、W島で流星群が降りしきる下、波打ち際に二人で大の字に寝てそうしたように。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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