テーマ:結婚(623)
カテゴリ:洋館の毎日
努力家妹Jの高校時代からの親友 Eちゃんが先月結婚した。ヒルメロの様なプロット複雑な問題を沢山乗り越えての結婚式だった。
日本ではないかもしれないが、コチラで正式に結婚式をあげるとなると、花嫁はメイド・オブ・オーナーを含むブライズ・メイドを数人、花婿は同じくベスト・マンなどを同じ人数揃える。これらは主に親友や親戚などがつとめる。この数人をブライダル・パーティーと言う。 妹Jは既婚者なので「メイド」ではなく「マトロン・オブ・オーナー」を勤めた。この役はブライダル・シャワーを取計らったり、いろいろと指揮をとったり、気を遣う役だ。そして妹Jの他に、 Eちゃんは自分の妹を二人、そして気を利かせて実際会った事のないが花婿C君のお姉さんにあたる人を二人ブライダル・パーティーに参加してもらうつもりだったそうだ。 これは結婚式数ヵ月前に決めた段取りだったが、それからが大変だった。 コチラでは、世界で最も醜いドレスは決まってブライズ・メイドのガウン、とされているほどこのドレスを選ぶのがむずかしい。保守的な花嫁はそのガウンをみな同じ形に決めてサイズだけ違う物を用意するように計らう。サーモン・ピンクだったり淡いグリーンだったり、到底二度と着られるドレスではない、とういうのが「普通」だ。そしてしきたりからして、このドレスの調達は選ばれたブライズ・メイドがする、ということになっていてブライダル・パーティーに選ばれて光栄だけど結構高くつくから困る、ということもあるそうだ。 この場合「調達」でいいのだろうか。「作ってもらいに行って代金を支払う」と言いたいのだが...? そこで Eちゃんはまた気を遣って、「生地だけ私が選ぶから、ドレスのデザインは任せるけど、やっぱり一応どういうデザインか見せてくれてから作ってね」ということだった。 問題はその C君の姉。妹Jに言わせると、「こんなけばけばしいドレスは売春婦しか着ない、ってほど胸がアソコまではだけて、おヘソが覗いて裾も確実に下着丸見えなマイクロミニで、決めつけが、後ろに3メートルも引きずるトレインがついてた」という。 Eちゃんは一晩悩んだ挙句、「悪いけど、私のウエディング・ドレスもトレインがついてるから、このデザインは思い直してもらいたいんだけど」と相談したところ、いきなり電話をガチャンッと切られてしまって泣きそうになってしまった、という。 その後、そのお姉さんは C君にわざわざ電話をして Eちゃんのことを罵ったそうだ。「私のほうが彼女よりずっと奇麗でセクシーだから妬んで気に入ったドレスのデザインを着せないようにしてるんだわ」と言ったそうだ。 世の中、いろんな人がいるものだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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