テーマ:お金のハナシ(2521)
カテゴリ:不思議な友
ドジ妹Jの夫M君がドケチなら、ムーミンは反対に放蕩道楽者である。金遣いが荒い。
ここで不思議なのが、アタクシはドジ妹Jほどのケチは知らない、といつも思い、彼女は彼女でアタクシほど金遣いが荒い人間は知らない、と思っていたそうだ。 彼女はコツコツと一生懸命溜める質。欲しいものがあっても我慢して、後になって「買っとけばよかった」と後悔する。アタクシは考えずになんでも買ってしまい、後で「買わなければよかった」と後悔する。二人ともおバカだ。 妹Jは自分がケチな事を自覚している。自分よりさらにケチなM夫と結婚して、苦労をする、とよく愚痴る。服も、子供の玩具も、食べ物まで、なにか買う度にしつこく質問されるそうだ。こんな事を書いてしまって叱られるが、ある日M夫に「おまえ、トイレット・ペーパーの使いすぎじゃないか?」と聞かれてショックだったらしい。「おまえ、石鹸の使いすぎだぞ?」ともいつか言われたそうだ。 ケチな自分がパートナーに「もっとお金遣おう」と説得するはめになるとは想像外だったそうだ。 それに比べ、アタクシも自分の消費量が異常なのを自覚している。だがこのアタクシよりムーミンがすごい。だから二人して洋館を衝動買いしてしまうのだ。将来が思いやられる。「人生は今を楽しむしかないんだ」とはもちろん同意するが、アタクシもパートナーに「もっと節約しよう」などと言う事になろうとは夢にも思っていなかった。 M夫とムーミンはそれでいてとても仲が良く、いつも「今度は何買った、道楽野郎?」とか「おいドケチ野郎、『こんなバカ高いケーキよく買うな』って言いながら二切れも食ってるじゃないか、もっとどうだ?」とかからかいあっている。 人生はすべて勉強なのかもしれない。 ちなみに、コンピュータの縺れがなおらなかったらどのおニューを買おう、ともうすでに探索済みのムーミンがいる。お刺身の「おあずけ」をされてしまっている猫の様に、大きな緑眼をきらきらさせて、瞬いている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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