テーマ:強い女、強い人とは(273)
カテゴリ:今
寒い十二月の始めの日、その男は、工学の講座に入るなり、生徒と教授に銃を向けた。
そして、銃先、男子生徒と女子生徒を、別々にした。 「おまえら女どもが俺の人生を台無しにした」 「フェミニストども、死ね」 そう叫びながら、女子だけを撃ち殺した。 十四人、死んだ。 このニュースを聞いた時の事、鮮明に覚えている。 アタクシは大学低学年だった。「フェミニストの巣」と言われる学生新聞で活動していて、投書欄を相当、そのころちょうど、どこにでもいる「反フェミニスト」群からの投書が激越さを増していて「凶暴」一歩手前、これらを載せるか載せまいかの相談を、生徒組合ビルのカフェでしていた。 カフェにはいつもラジオ放送が流れていた。一時間ごとにニュース。別に誰も耳をたてる事なく、聞き流していた。 でも、なぜか、その日、その放送は、ワイワイガヤガヤのカフェで、はっきり聞こえた。 「ちょっと。」 皆、真っ青になった。アタクシは、胸を蹴られた様な衝撃に吐きそうになり、テーブルのふちを掴んだ。 アタクシ達はいっせいに、椅子をガタガタさせて立ち上がって、テレックスへ走った。 人ごととは、到底思えない。 この男がこの大学に所属していたのなら、その銃を何処に向けたか。 今、暇があれば(いや、昼に呼び出されたりして本職を休んでも)選挙活動を手伝わせてもらっている国会議員候補は、そのころやはり国会議員として努めていた、凛々しい女性。ストーキングやしつこく凶暴性募る嫌がらせを犯罪と成す法律を書き上げて通したり、当時、色々女権活動に励むステキな国会議員だった。また、是非、活躍してほしい。 この悲劇があった直後、彼女は、これは絶対に忘れてはならない、この事件は「狂った一人の男」の仕業ではなく、女性蔑視が認められてしまっている腐った文化の成れの果て、改善せぬ事には又起こる... そう言って、この日を「全国反暴力・活動と記念の日」にする議案を提出、珍しく(歴史的に?)全議員が賛成。この記念日が、十二月六日。 「反暴力」は、祈るだけでは、足りない。食い止めるのは、いや、理解の努力をして防ぐのは、貴方と、私。そう思わない? ーーー 「テレックス」だなんて、ふっる~い! 記念日はコチラ時間で明日なので、またまた過激スケジュール。ヘリコプターって、最初はワクワクしたものだけれど、このごろ何となく苦手気味。歳かな?? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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