テーマ:ボクのアウトドア(475)
カテゴリ:不思議な友
反抗妹E の奇怪な元彼は特徴ゆたかだった。
・「哺乳類の熱い血を流す快感は本物の狩人しか判らない」と自慢げに宣言、血みどろになりながら獲物の皮を剥いで解体(?)するのがいかに楽しいかを嬉しそうに説明 ・動物の路上轢死骸があると必ず点検、腐ってない死骸なら肉をそいで持ち帰る、夜ならいやがる妹E に懐中電灯を持たせ手伝わせる ・コレクションは頭蓋骨、獲物の骨などを接着剤でくっつけ「芸術品」をつくる趣味も ・Y2Kには文明社会が滅ぶと信じていて、世界通貨(currency)が潰れ「銃を持つ者が支配者になる」と、何丁も庭に埋めてホクホクと待ちあぐね、銃を忌み嫌う者(=ムーミン、アタクシ等)をあからさまに嘲笑 ざ~んねんでしたっ ・夜な夜な寝ぼけて「ぎゃーーーーーーっ」と悲鳴をあげ、必死に窓からよじり出て叫びながら外を走り回るため、町で暮らす時、一階のアパートやベースメントしか借りられない ・親戚の方が亡くなり、山奥のある森林地帯を相続した際、すぐさま伐採搬出会社に木々だけを売り飛ばし、その後丸坊主になった土地を別に売払う ・本を読むなんて馬鹿げている、と妹が読書する事をなんとなく阻む ・「お前、そんな金ないんだろ?」と何度も平気で妹を 会話を苦手とする彼は、大抵の話題にはのってこなかったが、自分の事はいくらでも話してくれた。 「自分がしとめた鹿の、目の光が消える瞬間がたまらない、やっぱり哺乳類を殺すのが好きだ」と殺気満々に言われ、「この人、ちょっとアブナイんじゃない?」と思ってしまい、妹に悪い気がした。 「愛と幻想のファシズム」の主人公の様に理屈っぽく「軟弱な民主主義」を攻撃するのではなく、ただただ自己中心的な傾向があるように見えたが、悲しいかな、反抗Eが付き合った男性の中で実は一番しっかりしていた。もっと大切にしてくれる人を...なんてアタクシ達が思ってもはじまらない。家族の意見など聞かないどころか、少しでも反対されている雰囲気が そして、この秋に妹が彼と別れて、家族中で素直にホッとしてしまい、アタクシはまたまた妹に悪い気がした。 可愛い妹よ~、もういいかげんに反抗期に終止符を... - - - 次回:「北米野生児、 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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