テーマ:ボクのアウトドア(475)
カテゴリ:不思議な友
北米の山奥、大森林。
目を瞑ると、鳥がさえずる声、冷たく清らかな小川がせせらぐ音。 深呼吸すると、杉や松、湿った土壌、あたたかい落ち葉の香り。 息を吸う度に、魂が目を覚ましていく様な、そんな深い、深い、自然の恵みの呼吸。 そして、かすかに、焚き火の煙の、懐かしい、甘い香り。 木漏れ日の中、ゆっくり目を開けると... なぜか、小川のほとりに、 錆びたバスタブが ボンッ とある。 今は珍しいが、欧米の映画などによく出て来るクロー・フット(claw foot)タブ。昔懐かしロマンチックな印象が濃い。 だが、大自然のまっただ中、「ほったて小屋」の「庭」に、このタブがボンッとおいてあるのだ。 よく見ると、その下には薪をくべた形跡。 あの、まさか、これって... 「そ~なのよぉ~、お姉ちゃん。冷たい水をさぁ~、小川からバケツで、えっちらおっちら汲んで来てさぁ、薪割って、そのタブの下にくべて、お湯を沸かして...」 アタクシは最後まで聞く前にゲラゲラ笑い崩れてしまった。 うっそぉ~~~っ。 これが妹E の元彼・野生児の山奥の浴場。 アタクシの可愛く賢い反抗妹E は、なぜかわざわざ苦悩の道を選びたがる。だが、いくらなんでも、二百年前の風呂焚きババアにならずともいいのに。ねぇ。 - - - そのバケツには、ご丁寧にも穴があいていたそうだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[不思議な友] カテゴリの最新記事
|
|