カテゴリ:不思議な友
「明日アヴリルによろしくね♪」って... まさか...?!
「Have fun with Avril tomorrow♪」 確かに彼は帰り際にそう言った。 そして、アタクシの天才的美容師は、「Yeah, thanks♪」と余裕で微笑していた。 え?え? まさか、アヴリルって、あ、あの、ア・ヴ・リ・ルゥ?? 「そう、明日の朝、彼女のスタイリング頼まれてるんだ♪」 へぇぇぇぇぇ... 彼は、ハリーウッド女優の間で話題になっているらしく、わざわざこの町へ飛んで来る有名人がいる。 お互い十代の頃からのおつきあいなので、ここまで出世するまで、ワクワクの道を、アタクシは知っている。数年前、初めてキルステン・ダンストのスタイリングをした時など、舞い上がってキャピキャピと飛び上がるほどソワソワと喜んでいた。「聞いて聞いて、スゴイんだ!やったやったやったぁ!」って勢いで、何度も何度もそのいきさつを詳しく話してくれた。 それが、ここまで成長してしまったのだ。他のスタイリストが帰り際の挨拶で口にするまで、自分からは言わない様になった。 まぁ、女優や有名歌手は、スタイリストなんて、靴下の数ほど従えているのだろうけれど。 やはり大出世である! 「あのね、去年彼女のニュールックを作り上げたのが好評でね♪」と嬉しそうに微笑していた、若い美容師君。 それで?明日はどういうスタイルにしてあげるか研究したりするわけ? 「そ~、もう、ほぼ決めてるんだ、やっぱり可愛らしいカールかな?ねぇ、タリアが今晩最後で、彼女は明日の朝一番なんだ!だから、ちょっとカールのテクを練習しちゃっていい?普通のお客には頼めないけど、お願いぃ~~♪」 きゃー、じゃあ、アヴリルとアタクシと、間接キスならず間接スタイリング!すごいすごい!! って訳で、その晩は完璧なカールでお出かけだった。先週末のささやかな出来事。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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