カテゴリ:料理
[know’st thou the land where the lemon-trees bloom ーjwv goethe] 幻のマイヤーレモン。 それは、マンダリンとレモンの間の子と言う。酸味が優しく、華やかな、ほんのりフローラル系の香りがする。柑橘系ファンにはたまらない魅惑の果実である。 ただ、痛みやすいため、年に一度、ほんの数日間だけ、それも特殊な店にしか出現しない。まったく店先に並ばない年もある。 なので、幻のマイヤーレモン。 今年は思いがけずそれが手に入った。 ちょうど週末に祝い事があり、「十八番のレモンタートお願いね」と頼まれていたので、さっそくこれで作ってみた。 好きなブランジェリの真似をして、ライムの輪切りを乗せて、グレージングをしたら... なんだか美味しそうに見える? 味はどうなんでしょう。どうなんでしょうねぇ。 - - - アタクシは柑橘果物が大好き。 例えば、オフィスにはいつも、季節によってみかんやブラッド・オレンジ、ネーブルやヴァレンシアなどが器に山積みになっている。秘書のP もこのフルーツボウルがお気に入り。 それでも足りず、時々レモンやライムを一つ持ち込む。仕事で「う~~ん...」と唸る様な時、爪先でライムの皮にちょっと傷をつけて、その香りに救われたり、名案が閃いたり(?)する。 - - - そして、晴れ上がった週末の朝にふと手をのばすのは、やっぱりさわやかな柑橘系のコロン。 - - - このごろ、日本の柑橘果物を恋しく思う。 ゆず。 夏みかん。 - - - 幼い頃、そう、まだ日本に住んでいた頃、大好きだった祖父が毎年数回、家族ごと温泉旅行に連れて行ってくれていた。 「温泉」の記憶はおぼろげにしかないのに、その旅行先での鮮明な記憶がある。 浴衣姿で、幼いアタクシは、懸命に、小さな小さな指で、小さな小さな金柑の皮を剥いていて、それに気付いた家族に爆笑された事。 だって、ミニの、幼いアタクシ・サイズのみかんだと思ったんだもの。 剥いて食べなきゃ、と思ったんだもの。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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