テーマ:猫のいる生活(139075)
カテゴリ:華
[画像・洋館の庭のライラック] 「四月」の「ライラック」と言えば、無意識に浮かぶのがエリオットの「荒地」である。 april is the cruellest month, breeding lilacs out of the dead land, mixing memory and desire, stirring dull roots with spring rain ー t.s. eliot 文学部卒であれば、暗唱できる様になってしまうほど何度も何度もじっくり勉強させられる長い詩だ。 今年のライラックにカメラを向けた時も、やはりこの言葉が浮かんだ。 日訳ではどんな感じになるのだろう。 不思議に思い、実家に寄った際に母の図書をあさってみた所、西脇順三郎氏訳であった。 四月は残酷きわまる月だ リラの花を死んだ土から生み出し 追憶に欲情をかきまぜたり 春の雨で鈍重な草根をふるい起こすのだ 感想を書き始めたらきりがないが、綺麗におさまっている。原文から受ける印象は「breeding」「mixing」「stirring」が行の最後にくる為、泥々と生々しさが引き立てられているが、これを日本語で醸し出すのは困難かもしれない。 ライラックは、小さくさっぱりと生けるのが好き。 だが、たまには、大きく大胆に生けてみる。 すると、必ず怪猫が 残酷きわまる月は、コチラ時間でもう明日限り。 - - - そう言えばよく「手伝って」くれる。 - - - もっと花の画像がご覧になりたい方はこちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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