on the other side of the world

[画像・ベランダの藤]

北米のこの片隅は最近、もう夜十時頃まで明るい。今晩の様に珍しく課外活動もない日はベランダでうっとり過ごす事が多い。

ガレージの屋根にあたる面積がベランダになっていて、そう広くはないが気持ちのいい空間である。

その一角を桜の老樹が覗き込む様に茂っている。


[桜の季節に紹介しそびれた庭の老樹]










その枝は、隣に仲良く生えているこれまた古いナシの木と交差して、風がふくとサワサワサワと涼しげ。

日差しに弱いアタクシは、この濃い緑の葉が生み出す木漏れ日が嬉しい。


[これまた春に紹介しそびれた庭のナシの花]











[今晩の藤・ベランダから見上げるとジャングル]

そしてその二本の木の交じり合う枝を結ぶ様に、藤が咲き乱れる。

桜もナシも藤だらけになり、一見狂い咲きしているのかと錯覚しそう。

そよ風にふんわりそよぐ藤の花。

うっとり。

「一番好きな花は？」と聞かれたら、アタクシはきっと「藤...」と答えるだろう。

あぁ、洋館のベランダの藤はなんとも言えない不思議なシナモンの香り。












[怪猫専用席・ムーミンがいなくてちょっとふてくされている？]

それなのに、ムーミンは帰りの便のヘリに乗り損ねてしまった様子。

なので今晩暗くなるまで怪猫とアタクシ、二匹でうとうと。

シナモンの香りにうとうと。

優しい夕風にやっぱりうとうと。

長袖でないとちょっと肌寒くなってきたけれど。