カテゴリ:宝物
[画像・let it snow, let it snow, let it snow] 「ボクが作ったんです!」ニコニコの少年が嬉しそうに言う。 クラフト・フェア大好きなヨボヨボ祖母と町中楽しく駆け回っていると、素敵な手芸を並べてニコニコしている人が沢山。その殆どが女性である。稀に材木を使ったクラフトの優しそうなおじさんもいる。 子供やティーンもいるが、出品している方のご家族が手伝わされていると仮定してまず間違いない。こういう子は、まずやる気なさそうに売れた品を梱包をしていたり、テーブルなどそっちのけでサンドウィッチを食べていたりする。 でもその少年は違った。 雪ダルマのオーナメントを沢山並べたテーブルの後ろに座っていたその子は、お客が近寄るとすっくと立ち上がって「hello!」と笑顔で挨拶。 「あ~!おばあちゃん!これ可愛い!おばあちゃん、ちょっとちょっと!ムーミン、待った!」と祖母の車椅子を押してどんどん先に行ってしまっているムーミンを呼び戻して帰ってくるとまたその子はすっと立ち上がる。 おぉ。やる気があるのね。「可愛いねぇ~、もしかしてボクが作ったの?」 よく見るとテーブルの隅に小さなサインが立っている。 「$40 でアフリカの子供達にヤギを寄付する事ができます。売り上げはすべてヤギにして送ってあげたいんです!ぜひ協力して下さい!」 おぉ~~~。 ウソでもこういうのに弱いアタクシ。 確かに、ザンビアの村にヤギを一匹寄付するのはきっちり $40 と、アタクシは知っている。 「へぇ~、偉いね。このアイディアはどこから?」 「先月ワークショップで母と一緒に作り方を習いにいったんです!すごく簡単なんですよ♪」 ふ~ん... 「母がちょっと手伝ってくれました!紙袋も母が飾ってくれたんです!」 うるる。 この歳の頃、アタクシはウォークマンが欲しい!などと我がままを言っていたであろう。 なのでつい雪ダルマちゃんを殆ど全部買ってしまった。 それを入れてくれた紙袋には、白い立体絵の具と赤いスタンプで楽しいデザインがほどこされていた。 ヤギさんは、何匹買えたのだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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